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ダメな日本の“会議室”から脱出する

イタリア職人の技で、日本のミーティングスペースは明るく変わる

2008年12月09日 04時00分更新

文● 行正和義

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Sitia Major3

Sitiaの「Sitia Major3」。ミーティングスペースに用意されているチェアと機能は同じだが、そのデザイン、その作りの次元が違っている

 来客スペースはともかく、ミーティングエリアをはじめとした社員のためのスペースも、しっかり居心地をよくして明るい雰囲気にしたいもの。なんの変哲もないスチール机とビニール張りの椅子という昔ながらの“オフィス家具”では、会議も暗くなるばかりだ。

 ミーティングスペースにも、“デザイン”が必要なのだ。先日、イタリアの高級デザインチェアを製作する3メーカーが、内田洋行との提携によって日本に上陸した。いずれも従業員10~30名程度の小規模経営の会社だが、職人によって丁寧に作られ、独特のデザインと高い品質を保っている。どのモデルも通常のワーキングデスクに合わせるのではなく、会議室やミーティングスペースなどに置くタイプのもので、座って心地よく、見た目も空間を引き立ててくれそうだ。

背もたれから肘掛けまでがシンプルな半円筒状にまとまっているSitia Major。後ろにあるのは牛一頭分の革で、最適な部位を最適な角度に選んでカットして用いる。機械的なまでの縫製の見事さは職人技ならでは

 Sitia(シティア)は本革の椅子を専門とするメーカーで、職人による皮の選定から縫製、整形までひとつひとつの工程を職人が行なう。今回発売されるのは「Sitia Hibiscus(ハイビスカス)」と「Sitia Major(メジャー)」の2製品で、いずれも柔らかい曲線を活かしたデザインの革貼りチェアー。やわらかな曲線を多用しつつも、その立体に皮革がしっかりと組み合わされた縫製がなされている。

職人技を披露するバットキオ氏

ひとつひとつの製品に応じた革の部位選びと縫製の職人技を披露するシティアのバットキオ社長

Sitia Hibiscus

花が開いたようなデザインのSitia Hibiscus。座面だけでなく表面はすべて牛革となっており、3次元曲面に合わせた縫製がなされている

次ページ「職人技から一転、先進デザインと技術」に続く

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