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「ニコニコ大会議2008冬」に行ってきた(その2)

ニコニコ広場など、「ニコニコ動画(ββ)」新機能に迫る!

2008年12月05日 10時00分更新

文● 広田稔/トレンド編集部

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ニコニコ大会議2008冬 〜ザ・デイ・ビフォー・明後日〜

「ニコニコ動画(ββ)」は12日スタート

「ニコニコ動画(ββ)」は12日スタート

 4日、ニコニコ動画の新製品発表会「ニコニコ大会議2008冬 〜ザ・デイ・ビフォー・明後日〜」が開催された。ニワンゴ取締役の西村博之(ひろゆき)氏の銅像を掲載したその1に続き、その2では今回発表された新機能を写真で紹介していこう。

 以下のように新要素はいろいろあるが、簡単にまとめると、今回はリアルタイム性とコミュニケーション機能を大幅に強化した感じだ。

 ニコニコ動画は本日のメンテナンス後、「ニコニコ動画(秋)」から「ニコニコ動画(冬)」へと名前が変わる。さらにニコニコ動画の2周年にあたる12日には「ニコニコ動画(ββ)」(ダブルベータ)へとバージョンアップし、いくつかの目玉機能が始まる予定だ。

プレゼンテーター

今回もひろゆき氏(左)に加えて、ドワンゴ・エヴァンジェリストの夏野剛氏(中央)、ドワンゴ社長の小林宏氏(右)が登壇してプレゼンを披露していた

新要素 概要 開始日
2万人の生放送 ニコニコ生放送の最大同時配信数が1万人から2万人にアップ 12月4日
ニコニコチャンネル コンテンツホルダーが提供する「公式動画」を、ニコニコ動画内のコミュニティ機能である「ニコニコミュニティ」に統合して機能を向上 12月5日
マイリストの登録数アップ 有料会員のみ、動画のブックマーク機能「マイリスト」の上限を従来の500から無制限に変更
動画投稿時の上限アップ 投稿する動画のビットレートの上限を1Mbps、ファイル容量の上限を100MBまで拡張。こちらも有料会員のみ 12月10日
ニコニコユーザー生放送 ニコニコ動画の視聴者に対して、ユーザーが生放送できる機能 12月12日
ニコニコ広場 ニコニコ動画にアクセスしているユーザーがリアルタイムでコメントで会話できる場
ニコニコミュニティ 動画にリンクを表示して、その動画が作られたコミュニティーに誘導する「出身コミュニティ」機能など 12月中
ニコニ広告 動画の検索結果に用意された広告枠。有料のポイント制度「ニコニコポイント」を使って、ユーザーが好きな動画を宣伝できる 2009年1月
ムービーメーカー 従来からある動画編集ソフト「ニコニコムービーメーカー」のバージョンアップ 2009年2月発売

 主だったものを詳しく解説していこう。

ニコニコ広場

 今回のアップデートで最も注目したいのは、新たに用意された「ニコニコ広場」だ。

 これまでのニコニコ動画は、投稿された動画やその動画に書かれたコメントに影響を受けて、さらに誰かがコメントを重ねるという具合に使われてきた。イベントなどを生中継する「ニコニコ生放送」などの一部を除き、リアルタイムに情報を交換するというよりは、みんなの意見が蓄積されていく場だったのだ。

 一方、ニコニコ広場はメッセンジャーのように、そこに行けば誰かとリアルタイムで会話が交わせる場として用意されている。今回、ニコニコ大会議では、地震が起こったときにニコニコ広場に集まり、震源地や震度などをユーザー同士で情報交換するといった使い方が紹介された。

ニコニコ広場

ニコニコユーザーがリアルタイムで会話できるのが「ニコニコ広場」だ

 ニコニコ広場への導線も用意されている。現在、ニコニコ動画では、特定の時間になるとすべてのユーザーが見ている動画がストップして「時報」と呼ばれる動画が流されている。ニコニコ広場の開始後は、この時報が流れると自動的に広場にジャンプする仕組みだ。

 さらにニコニコ広場には、「ニコニコ生放送」の入り口も用意される。広場になんとなく集まり、面白そうな生放送を見つけたらユーザー同士で誘って視聴する、というような流れができるだろう。

「時報」が流れると自動的にニコニコ広場が開く。時報終了後は、広場に残るか、元の動画に戻るかを選択可能だ

 ドワンゴは、ニコニコ広場が生まれた背景にある、ニコニコ動画自体のコンセプトを「クラウドメッセージング」(Cloud Messaging)と表現する。

クラウドメッセージング

クラウドメッセージング

「クラウドコンピューティング」に引っ掛けているが、雲の「Cloud」ではなく、群衆の「Crowd」。ひとことで言えば、ネットに群衆を再現する仕組みだ

従来のネットサービスは個人に特化した形に進化してきたので、ニコニコ動画はその逆で集団で共通体験を得られる場として進化していくという

クラウドメッセージング

リアルタイム/非リアルタイムを問わず、いろいろな手段で群衆を作り上げるシステムを提供していく

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