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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第80回

子猫の「かふか」――袋にすっぽり

2008年12月04日 15時36分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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 もうあっち向いたりこっち向いたりするから大変。明るさが足りないのでフラッシュを天井に向けて発光しつつ撮影である。

 近距離で撮るときのポイントは目。ピントは目に合わせることっ。でも袋の奥に潜り込まれたら、AFは無理。どうしても手前にある袋の端にピントが合っちゃうから。

レンズはキットについてくる18-55mm。MF向きじゃないレンズだけど、レンズ交換してるヒマはなさそう。覗いている目を無理矢理MFで(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

レンズはキットについてくる18-55mm。MF向きじゃないレンズだけど、レンズ交換してるヒマはなさそう。覗いている目を無理矢理MFで(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

 そういうときは這いつくばって、ライブビューモードでマニュアルフォーカス。なぜライブビューかというと、顔が見えるアングルだとカメラの位置が低くなりすぎて、ファインダーをちゃんと覗けないのだ。自分の部屋ならどんなに怪しい格好で撮っても大丈夫だから、這いつくばって微妙にマニュアルフォーカス。

 かふかは「あいつは何をやってんだ?」って顔で袋の奥から覗いてる。

 撮られてることが分かっても、袋の中だと安心するのか、嫌がるそぶりもなく、袋の中からじーっとこっちを観察しててみたり、のそっと顔を出してみたり。またひとり遊びをはじめたり。

 袋をひとしきり堪能したら、のっそりと出てきました。

いい感じに袋の口が上を向いてかふかの顔が現れた。よし、ってんで撮る(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

いい感じに袋の口が上を向いてかふかの顔が現われた。よし、ってんで撮る(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

ひとしきり遊んで飽きたらおしまい。もそもそと袋から出てきました(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

ひとしきり遊んで飽きたらおしまい。もそもそと袋から出てきました(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

 でも一番おかしかったのは、フラッシュを使わずに、ISO4000にまで感度を超上げて撮ったこの写真。

袋の中で踊るかふか。ノーフラッシュだとシャッタースピードを上げられず撮るのは難しくなるけど、そのぶんダイナミックな写真になるのがいい(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

袋の中で踊るかふか。ノーフラッシュだとシャッタースピードを上げられず撮るのは難しくなるけど、そのぶんダイナミックな写真になるのがいい(2008年11月撮影 ニコン「D90」)

 白い布をまとった踊り子さんっぽくないですか?

筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。



*次回は12月10日掲載予定

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