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レイヤーの自動合成やCameraRawも試してみました

使い勝手が「かなり」向上! Adobe Photoshop CS4

2008年12月03日 12時00分更新

文● 諫山研一

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OpenGLをサポートして作業スピードが大幅アップ

Photoshop CS4 【SPEC】
開発/販売元●アドビ システムズ 価格●9万9750円(通常版)、14万700円(Extended版)、2万6250円(アップグレード版)、4万8300円(Extendedアップグレード版)
http://www.adobe.com/jp/

対応システム●Mac OS X 10.4.11以上(Leopard対応) 対応マシン●Power PC G5またはIntel CPUを搭載したMac

【COMMENT】
追加/強化された機能は、Photoshopの使い勝手を向上させるものが多い。不満点はなく、バージョンアップを勧めたい


 プロ向けのフォトレタッチツールとして不動の地位を確立している「Photoshop」の最新版「CS4」がついに発表された(Apple Storeで見る)。

 今回のバージョンアップでは、インターフェースに若干の変更が加えられた。従来は複数の画像を扱う際、その数だけウィンドウが開いたが、本バージョンではひとつのウィンドウに収まってタブ形式で切り替えられる。環境設定にある「インターフェース」項目で変更すれば、個々にウィンドウを開くことも可能だ。

インターフェース
「Adobe Photo shop CS4」のインターフェース。大きな変更点はないが、「色調補正」が独立したパネルになり、使い勝手が向上した。また、ツールボックスに「回転」ツールが登録されるなどの細かな変更がある
タブ
個別のウィンドウから、タブ切り替え式のウィンドウに変更された。環境設定の「インターフェース」項目で従来どおりの表示方法に戻せるほか、タブ部分をドラッグして別ウィンドウに切り離せるので、タブ表示が苦手なユーザーも安心だ

 色調補正関連の機能も大きな変更が施された。中でも「色調パネル」は注目だ。前バージョンまでの「レベル補正」や「トーンカーブ」などは、「イメージ」メニューにある「色調補正」から呼び出す方式だった。これらの機能がひとつのパネルにまとめられたほか、一部の機能は補正したい部分をドラッグするだけで処理できる。加えて、補正時に調整レイヤーが自動的に追加されるため、元の画像を変更することなく非破壊で編集できる。

色調補正メニュー 「レベル補正」や「露光量」などは、これまで「色調補正」メニューから呼び出す必要があったが、CS4では「色調補正」パネルにまとめられている

 そのほか、使いやすさの向上をすぐに実感できるのが、「覆い焼き」「焼き込み」ツールだ。CS3までのこれらのツールは、単純にブラシでなぞった部分を明るく、もしくは暗くするだけの機能だった。CS4では、新しく「トーンの保護」というオプションが設定され、「シャドウ」「中間調」「ハイライト」の3つのどの部分を補正するかの指定が可能になった。

覆い焼きとトーンの保護
顔の右側にある影の上半分を通常の「覆い焼き」で、下半分を「トーンの保護」のオプションを使用して補正した。図のように、より自然な焼き込みが可能になった

 OpenGL対応により、画面の拡大縮小やパンニングが高速しているほか、カンバスを非破壊で回転できるようになった。

Photoshop CS4での主な追加/強化機能

機能 内容
拡大・縮小 被写体に影響を及ばさず、背景だけのサイズ変更が可能
印刷オプション プリントカラーのプレビューや色域外警告、紙色情報、16bit印刷が追加された
ズームとパン 500%以上のズームをするとグリッドが表示され、個々のピクセルを確認できる
マスクパネル マスクパネルが用意され、パネル内の各機能をスライダーで調整可能

 この表以外にも、カラーテーマを作成/共有できる「Adobe Kuler」や周囲の色調を乱さずに補正が可能になった「スポンジ」ツール、「Photoshop Lightroom 2」との連携強化などに注目だ。

 MacBookシリーズに搭載されているマルチタッチトラックパッドには、本バージョンから対応。具体的には、2本指で画像を拡大.縮小できるピンチオープン/クローズ、回転などの操作だ。

 インポート可能な画像形式はTIFF/JPEG/GIFなどで変更はない。もちろん、「Photoshop Elements 6」などで作成したPSD形式にも対応しているので、既存ユーザーは互換性を気にしなくていい。大小合わせてさまざまな変更/強化が施され、使い勝手はかなり向上しているので、すべてのユーザーにバージョンアップを勧めたい。

 なお、主に3Dデザイナー向けに用意されているExtended版では、上記の追加/強化機能に加えて、2D画像を3Dオブジェクトへ張り付ける、3Dオブジェクトへの直接ペイント、奥行きをテキスト/形状/ピクセルレイヤーに追加する──といった処理が可能だ。

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