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最新パーツ性能チェック 第69回

NehalemことCore i7は期待以上の高性能!? トリプルチャンネルの効果はいかに?

2008年11月25日 20時00分更新

文● ビジネスアスキー編集部/野口 岳郎

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ベンチマーク

 今回はCore i7の最上位モデル、3.2GHz動作の「965 Extreme Edition」を用いた。3チャンネルのメモリを搭載する必要上、メインメモリは3GBの状態で計測している。また、マザーボードにIDEインターフェイスがないため、SATA接続のSSDのドライブを使っている。参考までにCore 2環境のデータも合わせて掲載した。比較対象のデータは、80GBのIDE HDD、メモリはDDR2-800 1GBの環境で測定したものであるため不利になるが、掲載しているテストにおいてはそれほど影響はないと思われるものを選んでいる。

テスト環境
CPU Core i7 Extreme 965(3.2GHz)
マザーボード Intel「DX58SO」(X58チップセット)
メモリー Qimonda「IMSH1GU03A1F1C-10F」(DDR3-1066 1GB×3)
ビデオカード ATI「Radeon X700 Pro」
ストレージ Intel「SSDSA2MH080G1GN」(80GB SerialATA SSD)
電源 Corsair「CMPSU-750TXJP」(750W)
OS Windows XP Professional

Core i7ベンチ環境使用機材詳細

DX58SO

X58チップセットを搭載したインテル製マザーボード「DX58SO」。実売価格は3万1800円前後

DX58SO

4本用意されるDDR3 DIMMスロットのうち3本がブルーに配色され、トリプルチャンネル構成が分かりやすくなっている

拡張スロットは、PCI Express(2.0)x16×2、PCI Express x4×1(エッジフリー)、PCI Express x1×2、PCI×1という構成。IDEはなく、I/O部もシンプルなレガシーフリー構造となる

SSDSA2MH080G1GN

使用したストレージはインテル製の「SSDSA2MH080G1GN」。MLC NANDフラッシュを採用しながらも、従来のSSDのデータ転送速度を大きく上回る、読み込み250MB/sec、書き込み70MB/secという高速スピードを実現した2.5インチSerial ATA(3Gbps)接続のSSDだ

IMSH1GU03A1F1C-10F

DDR3メモリは、Qimondaの「IMSH1GU03A1F1C-10F」(1GB)を3枚使用しトリプルチャンネルで運用。同製品はCore i7(というかX58搭載マザー)のメモリー適合検査をクリアしている製品だ

気になるメモリの性能は?

 まずは注目のメモリ性能をSandraで計測した(グラフ1)。見ての通り、笑ってしまうような飛び抜けた性能だ。CPUにコントローラを内蔵させてきたAthlon 64は、Core 2系に比べて優位にあったわけだが、Core i7は3チャンネル化したことと、DDR3対応としたことでこれをゆうゆう抜き去り、Core2比では3倍以上の性能となっている。大規模なデータをオンメモリで扱うアプリでは相当な性能向上が見込まれる。

Sandra Memoryの結果

【グラフ1】Sandra Memoryの結果

(次ページへ続く)

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