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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第38回

就職活動中なら絶対必読! ココローグ管理人の成功戦略

2008年11月25日 14時06分更新

文● 古田雄介

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相互リンク禁止でも、めげずに申請するのが「カルマ流」

―― ココローグのもうひとつの特徴として、短期間で一気にメジャーな存在になったことが挙げられます。スタートからわずか半年後の2006年7月に、IT系雑誌で「ザイーガ」などと並べて紹介されるくらい有名になっていますね。

カルマ あれは僕も本当に驚きました。今もそうですが、当時からアクセス数はそんなに高くないんですよ。本来、動画ブログのアクセスを爆発的に成長させるには他ブログの記事を意図的に紹介して、紹介されて、紹介して……のお付き合いが必要になります。ココローグはいわゆる「お付き合いリンク」の記事が他に比べてかなり少なくなっているからなんです。

 元々は自分が読者の時に、見たい動画があるのに何サイトもタライ回しにされたことが嫌で、他ブログへの記事リンクはなるべく控えていたんです。でも、YouTubeができてからは、動画を自分のブログに貼れるようになりタライ回しの心配がなくなったので、ココローグでも他ブログの記事を紹介できるようになりました。

 なので、知名度が上がった理由をあえて考えると……アクセス数よりも相互リンクですね。大御所ブログの管理人さんたちと相互リンクしていることが多少の存在感につながったのかもしれません。

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トップページの上段には、繋がりのある有名ブロガーの更新ニュースを伝える「FriendBlog-News」というコーナーを大きく設置。ブロガー同士の繋がりを重視するカルマ氏らしいコンテンツだ


―― たしかに、有名ブログに直接リンクを張ったり、カルマさん自身がブロガーのイベントに参加したりと、積極的にコミュニケーションをとっていますよね。当時からある程度のコネクションがあったわけですか?

カルマ 全然です(笑) ただ、ココローグを始めた頃から、ファン的な感覚で有名ブロガーさん達に相互リンクをお願いしたいという気持ちは持っていました。それで1ヵ月くらい経った頃から、一切面識のない有名ブロガーさん達にお願いメールを送りまくったんです。一回断られても、何度もチャレンジしましたね。


―― 普通は、ちょっと尻込みしますよね。

カルマ 一切そういう気持ちはなかったですね。ただ、何度も連続で「お願いします!」とやったら単に鬱陶しい奴になってしまいます。だから、1回目で駄目だったら、数ヵ月や1年経ったときに「あれからも毎日更新を続けています。色々切磋琢磨したのでお願いします」と成果を示してお願いするわけです。「もっと頑張りました、今度はどうですか」と。

 相互リンク禁止と書いてあっても、僕はあえて行きますからね。そこで相手に嫌な思いをさせてしまったら、素直に謝ります。でも、そこで僕に興味を持ってもらったらとても嬉しい。


―― なるほど。毎日更新だけでなく、そうしたアプローチも重要な役割を果たしていたわけですか。それが実を結んだ最初が雑誌掲載だったと。

カルマ そうですね、あれが転機でした。2ヵ月後には、その編集部が主催する大阪の有名ブロガーを集めたオフ会に呼ばれて、そこで初めてリアルの繋がりが生まれました。最初は本当に「なんで僕が!?」の連続でしたが、色々なチャンスをいただいたことで、今では大阪周辺のブロガーさん達とちょこちょこ集まって飲み会やイベントをやっていますね。

 リアルで会う機会が増えると、有名ブロガーならではの更新や運営方法や、広告のとり方といったノウハウが共有できるんですよ。広告はアダルト系が断然儲かるので、僕のサイトではあまり活かせないですけどね(笑)

 (次のページ: 実際、日本国内で「社会人ブロガー」の地位ってどうなの?)

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