CUDAに対応した「TMPGEnc 4.0 XPress」
TMPGEnc 4.0 XPressがCUDAでアクセラレートできるのは、処理の重い「映像ノイズ除去」や「輪郭強調」、そして「スマートシャープ」などのフィルター処理、そしてMPEG-1/2のデコード処理だ。なお同様のことはCPUでも可能であり、パフォーマンスの高いCPUなら、ローエンドのGPUを使うよりも速いこともある。このため、TMPGEnc 4.0 XPressではCUDAを有効にした際に必ず最適化処理が行なわれ、CPU処理とGPU処理が自動的に割り当てられる。このためビデオカードやCPUを交換した際は、アプリケーション起動前に必ず最適化処理が行なわれる。
また、対応が始ったばかりということで幾つか制約もある。TMPGEnc 4.0 XPressにてG80コアのGeForce 8800GTX/GTS(384MB版)でのCUDAはサポートされておらず、現時点で利用できない。なおG82コアのGeForce 8800GTや8800GTS(320MB版)は利用可能だ。これからTMPGEnc 4.0 XPressを使ってみようという人は、体験版が用意されているので、購入前に一度ダウンロードして動作を確認しておこう。
さてCUDAはNVIDIA発だが、同様にATIもGPGPUソリューションとして「ATI Stream」を11月13日に発表し、今後は対応アプリケーションが拡大していく見込みだ。とはいえ、ATI Streamはまだ発表されたばかり。対してCUDAは1年以上前の2007年7月17日に発表され、そのアドバンテージは大きい。
またその流れとは別に独自にGPGPUに対応する動画編集ソフト「Super LoiloScope」という製品も登場している。こちらはATI Radeon 9600以降、GeForce 6以降、さらにIntel 945G Express以降に対応するという多彩ぶり。ATI Radeonに最適化したバージョンも開発中とのことでATI Radeonユーザーは、こちらの動向をチェックしておこう。
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