西田 宗千佳のBeyond the Mobile ― 第12回
Inspiron Mini 12は「ハイエンドB5モバイル」キラーか
2008年11月20日 09時00分更新
Netbookの潮流は「実用サイズ」へ?
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| 実用的なサイズのディスプレーを備えると、Netbookの使い心地は大きく変わる。Mini 12はその証明と言えそうだ |
使ってみるまで、Mini 12は「大きいだけのNetbookで、さほど特徴はない」と考えていた。
だが、意外なことに「大きいNetbook」というのは、思った以上に使いやすい存在であり、大きな差別化要因になっている、と感じられた。特に1280×800ドット液晶ディスプレーの効果は絶大だ。
通常のパソコンとの最大の違いは、「速度」と「ストレージ容量」といえる。ウェブブラウズやオフィスソフトの利用で負荷率が高くなることを考えると、一般的なパソコンのように、メインマシンとして使うのは荷が重い。
だが逆に考えてみたい。20万円クラスの高性能モバイルノートの場合、持ち運びに適したサイズと重さでありながら、「そのパソコンをメインマシンとして使っても問題ない」能力を持っていることが価値をもっていた。
だが仮に、デスクトップパソコンやA4ノートなどの「メインとなりうるパソコン」が別途あるなら、Mini 12のような文字どおりの「サブノートパソコン」でもOK、ということになる。
Netbookが普及していくと、従来ならばB5のモバイルノートを買うつもりだった人も、Netbookに興味をもつ時期がやってくる。初期のNetbookブームが過ぎ、より幅広い人が興味をもつようになった現在は、まさにそうなりつつある時期と言えるかもしれない。
残念ながら現時点のMini 12は、Vistaを使っているがゆえに、少々バランスが悪い印象が否めない。ハードウエア的にメモリーを増やすことも難しいため、Vistaのままでは、多少遅さを感じやすい。
そうなると、「XPやUbuntuなどを入れたい」と考えるところだが、現時点ではそれらのOS向けのドライバーが用意されていない。日本ではアナウンスはないものの、アメリカではMini 12向けにXP用ドライバーの提供が準備中であるという。
OSがXPになれば、さらにバランスの良いマシンになるだろう。もしかしたら、Windows 7になってもそうかもしれない。
- オススメする人
- ・他にメインマシンがありつつ、「仕事用の持ち運びノート」を探している人
- ・キーボードサイズにこだわる人
| Inspiron Mini 12(プラチナパッケージ)の主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Atom Z530(1.60GHz) |
| メモリー | DDR2-533 1GB |
| グラフィックス | Intel US15Wチップセット内蔵 |
| ディスプレー | 12.1型ワイド 1280×800ドット |
| HDD | 80GB |
| 光学ドライブ | 搭載せず |
| 無線通信機能 | IEEE 802.11b/g、Bluetooth 2.1+EDR |
| カードスロット | 5-in-1 メディアカードリーダ(SD/SDHCメモリーカード、メモリースティック/Duo/Pro) |
| インターフェース | USB 2.0×3、アナログRGB出力、10/100BASE-TX LANなど |
| サイズ | 幅299×奥行き229×高さ27.6mm(最薄部23.3mm) |
| 重量 | 約1.24kg |
| バッテリー駆動時間 | 約3時間32分(独自計測) |
| OS | Windows Vista Home Premium SP1 |
| 価格 | 9万9990円 |
筆者紹介─西田 宗千佳
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。 得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「美学vs.実利『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」(講談社)がある。
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