xiao TIP-521開発に隠れたウラ話を徹底取材
2000万画素CMOS搭載、ISO 1600常用でもノイズレス、35mmフルサイズ機にF4.5の100-400mmズームレンズを搭載……etc。とにかくこだわりまくって撮影した写真をディスプレーで確認して「こんなに解像してる」と悦に入るだけが写真の楽しみではない。
インスタントカメラが生んだ「気軽に写真を」という文化がそれだ。「プリクラ」は絶大なブームを巻き起こし、いまやカメラよりケータイで写真を撮影したことのある人の方が圧倒的に多いはず。その根幹にあるのは「相手に写真を見せる楽しみ」なのだ。
今月6日にタカラトミーが発表した新しいデジタルカメラ「xiao TIP-521」はまさにその楽しみを追求するために作られた、「その場でプリントできる」新時代のインスタントカメラだ。
実売価格3万4800円という「おもちゃ」としてはかなり挑戦的な値段だが、デジカメ市場全体からすれば標準的なもの。8月にポラロイド社がフィルム市場から撤退してしまった今、「デジタルインスタント」という新たな市場を生んだとも言えるだろう。
今回はそんな革命的な製品を生み出したタカラトミーに気になる開発秘話を取材。すると「ケータイがカメラ付きなら、カメラ付きのプリンターの方が流れとして自然ではないか、という発想で作った」など仰天の発言が連発した。
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