妥協のないスピード感
FMV-BIBLO LOOX Pの強みは、このサイズにして「インテル Centrino 2」マシンであること。Core 2 Duo U9300(1.20GHz)、2GBメモリー(DDR2 SDRAM)、SSDを搭載するフルスペックのノートパソコンだ。その実力を試してみた。
まず、Windows Vistaの起動時間(電源オンからデスクトップでの操作が可能になるまで)を計測してみると結果は86秒。これはAtom Z搭載のNetbookと同等だ。
次いで総合ベンチマークプログラムの「PCMark05」を走らせてみると、スコアは3622だった。Atom Z搭載のNetbook(スコアはだいたい1000前後)より3倍以上速い結果だった。
実際、FMV-BIBLO LOOX Pのアプリケーションインストールやソフトの起動の速さには目を見張るものがある。最近はNetbook/Nettopしか触っていなかった筆者にとっては目からうろこの速さである。
SSDの恩恵もあるが、Atomノートとは段違いの快適な操作感が味わえる。
ウェブブラウズも快適な画面解像度
画面解像度の広さもポイントだ。多くのNetbookは1024×600ドットという解像度だが、LOOX Pの解像度は1280×768ドット。わずかな差のように思えるかもしれないが、ウェブブラウザーを使うとありがたみを実感できる。
まずVistaでガジェットを使う場合は、横148ドットの領域がサイドバーとして消費される。横が1024ドットだと表示できるのは876ドットだが、1280ドットあれば1132ドットの表示ができる。
さらに最近のウェブブラウザーはサイドバーが充実している。ガジェットのサイドバーを閉じてブラウザーのサイドバーを表示させれば、ウェブブラウズも快適だ。
横はいいとして縦の解像度が768ドットでは足りない、という場合はタブレットスタイルに変形することで1280ドット表示ができる。タブレットパソコンならではの使い方だ。