実際には嫌がる猫も嫌がらない猫もいて、はたから見てあれやこれ他人が心配するのもおかしな話だけれども、わたしの好みの問題でそういう猫写真はスルーしていた。首輪を付けた猫が引っ張られてる姿は見たくないもの。
でも、今回見つけた猫だけはあまりにおかしかったので載せちゃうのである。 「ああ、猫の首に紐を付けてる人がいるなあ、猫が嫌がってるなあ。なんだかなあ」と思ってみていると。
なんと、紐の先につながってるのは……人ではなくて犬でした。犬と猫をつないでどーするっ(笑)。
その光景があまりに不可思議でおかしい。
すぐ横に飼い主がいたので聞いてみると、小さなころ同時に拾われてきた犬猫で、名前は桃子とマロン(ネタもとは桃栗三年)。小さいときから一緒にいて、仲良しらしい。
犬の方が力が強いから、猫は大変なんじゃないかと聞くと、主導権を持ってるのは猫の方で、犬は猫に逆らえないらしい。犬が無理矢理猫を引きずっていくことはないそうな。
ここもまた主従関係がややこしくなってるのである。犬も大変だ。小さなときから一緒にいる犬と猫が仲良し、って話はよく聞くけど、紐でつないで散歩にいくなんて初めて見た。
世の中いろんな人や犬や猫がいて面白い。善し悪しは別にして。
そうそう、猫を散歩に連れて行きたいときはどうすればいいか……そもそも猫を散歩に連れてく必要はないと思います、ってことで。
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメのレビューをしている。趣味はネコと自転車で、天気がいい日は自転車で都内を走り回りながら面白いものを見つけては撮影する日々。最近の単行本は『デジカメ撮影の知恵』(宝島社新書)。密かにネコ動画ポッドキャストも更新中。
*次回は11月19日掲載予定
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