面倒だけど、平凡な日常をエンターテインメントに
── 3歳シリーズを今後も続けていくとなると、お子さんの目にも入る可能性がありませんか?
G-STYLE それが狙いでもあるんです。子どもたちが大人になって、子育てするころに3歳シリーズを見て「あ~、こういう気分だったんやな」と、共感してもらえたらと。なるべく早く見てもらうために、今も1人ずつにパソコンを与えています。
── 本人からしたら不思議な感覚ですよね、自分の幼少時代がネタにされてネットに上がっているというのは。
G-STYLE まあ、子ども時代のアルバムが見やすいカタチで残っているという感じだと思いますね。
たとえば自分のアルバムが実家にあったとしても、そう頻繁に見ようとは思わないじゃないですか。8ミリフイルムに残っていても同じでしょう。
そういう膨大な記録が残っていたとしても、それを掘り返して見るというのは結構面倒だったりします。だったら少しでもエンターテインメントを考えたカタチで残しておけば、少しは見てみようかなって気持ちになると思うんですよね。
── たしかに、友人から子どものビデオを長時間見せられるのは結構苦痛ですからね。それは本人でも同じということですかね。
G-STYLE そういうビデオも、間抜けなシーンを連発したりしてじっくり編集すれば面白くなると思います。「子どもの面白ビデオ」って、バラエティー番組でも人気あるじゃないですか。
ビデオの良いところは「記録がそのまま残せる」ことですけど、悪いところは、そのままだと「記録しか残らない」ことだと思うんです。記録をそのまま見せられても、つまらないのは仕方ないですよ。やっぱり手間ひまかけて「エンターテインメント」にしないと。
筆者紹介──古田雄介
元建設現場監督&元葬儀業者&現古銭マニアの割と動くデジタルライター。関西取材第3弾です。幸せそうなG-STYLEさんのお宅に手ぶらで訪れてしまい、あとから悔恨の感情が沸きました。「古田雄介のブログ」では、皆さんのお勧めサイトを募集中です。
*次回は11月24日掲載予定
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