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「紅」がドラマCDで再登場! 松尾監督にその真意を聞く【後編】

2008年11月23日 20時00分更新

文● コンテンツ計画 清水

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 大好評のうちに放送を終了したTVアニメ「紅」が、ドラマCDで再び登場する。そこで編集部では、このドラマCD収録スタジオに乗り込み、収録直後の松尾監督に直撃インタビューを敢行した!! 今回はその後編をお届けしよう。

松尾監督
松尾監督に直撃インタビュー

───今回のドラマCDのエピソードはアニメ本編ではどのあたりになるのでしょうか?

紅

【松尾監督】 6話と7話の間ぐらいに考えていまして、みんなの顔合わせが終わって、ある程度みんなが会話できるようになったぐらい。みんながなんとなく打ち解けるきっかけがあるじゃないですか、グループで活動しているときに。6話のミュージカルはそういう話だったと思っています。そのわりには「お前もうちょっとまじめに作れよ」と言われるんだけど(笑)
 でもああいうものの後だからこそまた新しい会話というか、そういうものができるだろうと思っていたんですけど、それが七五三に行った後にバレてしまう展開になってしまった。だから実は、あの七五三のエピソードは僕の中ではやりきれなかったというか、ちょっと物足りないところもありました。あの話、いくらでも作れたのになぁと思ったんだけど、結局ハーフパートしかできなかったから、あのへんも僕の中でちょっとやり残しというか……。本当は今回みたいなエピソードがもう1本あってもよかったのかも知れませんね。

───このドラマCDを聞く人達はすでにテレビを観ている人だと思うのですが、どういうところを楽しんでもらいたいですか?

【松尾監督】 もはや、意外性も含めてテレビのときに出してるつもりだったので、何かを聞いて、えっそうなの?って思わせることはないかも知れないけれど、テレビのときに気に入ったエピソードの延長で新しいものをお見せできますよっていうところですね。

紅

 これは妻にも言われたのですが、「紫が泣いてる姿はつらいからイヤだ」と。なるべくなら彼女が笑ってる姿が観たいっていうことを言われて。これ、実は沢城にもそういったようなことを言われて……。話の都合とはいえ、そういうのは観ていてつらいんだなって思って。だったらドラマCDは、そのつらさをもう1回押しつけるんじゃなくて、彼女が笑っていたときの姿をもう少し見せてあげて、幸せになれるといいなと思いました。
 だから感動させるストーリーというよりは、ホッとできる、あぁやっぱりこの子達って楽しかったんだなって思わせるもの。お客さんに対してはそれがいちばんいいんじゃないのかなと。紫が暑くて死にそうだって言ってても、それでも実は楽しいっていうか、楽しい中にあるおかしなトラブルっていうふうにみてもらえるんじゃないかなと思います。

───テレビの最終回を終えて「紅」に対する心境や、向き合い方に変化はありましたか?

紅
紅
紅
紅

【松尾監督】 今やってる作品で、仕事に対するやり方とか関わり方をすごく変えました。すごく変えたせいで収穫もあったけど欲求不満がたくさんあって、やっぱりこのやり方じゃダメだって思うことがたくさんあったから、今回このドラマCDをやらせてもらうときに、結局これも音響監督がいない状態でやってます。
 今は音響監督を起用しているのですが、そのことによるロス、抵抗みたいなものがあるなって思ってます。ただし、これもやっぱり良し悪しで、音響監督がいないと気づけない部分もあるし、いないからスムーズにいく部分もあるしで、今回久々にやって、その不満に思っていたことが、いやいやもうちょっと大人になって考えようっていうふうに思い直すきっかけになった。そういう意味ではいい間があったし、そのいい間に違うことができたのが個人的な収穫ではあります。
 このやり方だと独善的にやってるように見えてしまうでしょ。このやり方のよくないところは、僕に対して「こうなんじゃないの?」、「ああなんじゃないの?」っていう人が減ってしまうこと。そういう意味ではこの現場は製作委員会が僕に対して意見を言ってくれるので、そういう意味ではすごくラッキーだったと思っています。
 監督が自ら音響監督もやって指示していると、周りの人達って意見しにくいんですね。だからそういう現場を作っちゃダメだなぁってすごく思います。そういう意味では自分の敷居を下げることってそうとう意識しないといけないんだなと、今やってる現場では感じています。この敷居を下げすぎると役者にバカにされることがたくさんあるので難しいですけど。

(次ページへ続く)

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