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アスキー総研・遠藤諭所長が台湾を直撃取材(後編)

他社製品まで無料でリサイクル!? ASUSのエコ戦略に迫る

2008年11月14日 13時55分更新

文● 宮本朱美

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ジョニー・シー会長
柔和な物腰で社員に慕われるASUSのジョニー・シー会長(左)。アスキー総研・遠藤諭所長(右)に「私たちは、物を作るだけでなく、環境に貢献しなければなりません」と語ってくれた

材料から始まって、廃棄まで環境に配慮


 台湾・台北市に本社を置くASUSは、米ビジネスウィーク誌の2008年度情報技術企業ランキングにて、米アマゾンやアップルに並び、世界第9位に選ばれた超優良企業だ。台湾ASUS本社を、アスキー総研・遠藤諭所長が、直撃取材した!!

 ASUSは、製品の革新性に加え、エコへの取り込みも高く評価されている。2004年には、台湾企業で初めて鉛を使わないマザーボードを発売し、現在のEee PCシリーズでは、さらに押し進めて、環境に悪影響を与えない素材を使っている。


有害物質を含まないクリーンな製品づくり

GreenASUS ASUSは、'00年から 「GreenASUS」プログラムを開始。研究開発から製造工程、品質管理、販売からリサイクルまで、全般にわたって環境に配慮した製品づくりを心がけている

 もうひとつの大きな動きがリサイクルだ。ASUSは現在、台湾内で不要になったPCの回収とリサイクルを無料で行なっており、回収したPCのうち使えるものは、整備後に第三諸国や学校などに寄付しているという。だいたい8台に1台はまだ現役として機能するそうだ。

 そうやってリサイクルすることで、資源のムダづかいを押しとどめるとともに、「誰でもパソコンを使う権利があるはず」という会長の理念の実現にもつながっている。

 とはいえ、リサイクルと廃棄にはお金がかかる。日本では新製品の購入時、将来のリサイクル費用を消費価格に上乗せしており、原則的にはメーカーが自社製品のリサイクルと廃棄を担当する。そのような仕組みがない台湾では、リサイクルの手段がなかった。

 そこでASUSは、自社製品に限らず、他社の不要PCまで引き取り、しかもリサイクルに協力した人には、新しいPC購入時に使える割引クーポンまで提供している。これは、政府の資金提供と、ボランティア機関の協力によって実現できたことだ。


ボランティア団体と組んで、リサイクル

台湾仏教慈済慈善事業基金会 ASUS本社の隣にある、台湾最大のボランティア団体・台湾仏教慈済慈善事業基金会。回収したPCのうち、まだ使える機器をきれいにして学校などに寄付している

廃品パーツで作られたモナリザ像

モナリザ モナリザ

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