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老舗おもちゃメーカー、その場で遊べるトイカメラでデジカメ市場に殴りこみ!

何コレ?! タカラトミー、●●●が付いた最新デジカメ「xiao」発表

2008年11月06日 18時44分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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タカラトミーのプリントできるデジカメ「xiao TIP-521」撮影姿勢。コンパクトデジカメよりケータイカメラに近い

さすがタカラトミー! カメラ屋に出来ないことを平然とやってのけるッ!

 そこにシビれる! あこがれるゥ! ――というわけで、老舗おもちゃメーカーのタカラトミーがデジタルトイカメラ「xiao」シリーズ新製品「TIP-521」を発表した。11月28日発売予定ということはクリスマス商戦向けだろう。魅力はズバリ、本体がフォトプリンターになるというポラロイド的な機能だ。

xiao TIP-521。11月28日に発売予定で、価格は3万4800円。友だちとエジプトやインドを旅するとき、気軽に持ち出して楽しく使えるだろう。ちなみにカメラ機能の付いたニンテンドーDSiは1万8900円。これを高いと感じるかどうか「プリントする」楽しみをぜひ売り場で確かめてほしい

 カメラの性能としては500万画素の1/2.5インチCMOSセンサーを搭載しており、焦点距離は6.47mm(35mm換算で39mm)に固定。撮りたいものに近寄って焦点を合わせる、いわゆるトイカメラだ。記憶容量は内蔵の16MBメモリーとSDカードを使用する。

 最大記録画素数は2560×1920ドットで撮影可能枚数は250枚、重量は約230gで……と、その他の細かいスペックは一応記事の下に入れておくけど、実際そんなことはどーでもいい。ポイントは「その場プリント」というアグレッシブな機能だ。

写真をプリントするまでは3ステップ。まずメモリーからプリントしたい写真を選択し(左)、次にデコレーションや配置などプリントモードを選ぶ(中央)。中央のプリントボタンを押せばプリント開始だ(右)

 「ていうかインクはどーすんの?」という疑問もあるだろうが、もちろんインクなんて使わない。プリントには、米ZINK Imaging社が開発した「ZINK紙」という従来のポラロイドのようなフォトペーパーを使用しているのだ。

 「ZERO INK」がネーミングの元になったというZINK紙は、印画紙上に8色の染料が結晶したもの。それをカメラが加熱すると、結晶が解けて色がつく仕組みだ。撮影した写真の経年劣化が見えはじめるのは、おおよそ10年後くらいという。

左側が「ZINK紙」のフォトペーパー、価格は20枚入りで880円。プリントした写真が右側。ポラロイド同様、軽めで独特の味がある

フォトペーパーは本体をパカッと開いてセットする。xiaoで撮影した写真だけではなく、SDメモリーカードのデータや、赤外線通信でケータイなどから受信したデータもプリントできる

画像はどちらもxiaoでプリントしたものだ。シール/ラベル用のZINK紙もあるのでプリクラ感覚で使える。お父さんの写真をプリントして家の柱に貼り付け、ピンで留めておくなんていかがでしょう

 やたらスペックに凝るあまり自分のやりたいことと全然違うヘンなデジカメを買ってしまうことを考えれば、これはこれでかなり楽しい。クリスマスや忘年会など、とにかくパーティーが増えるこれからのシーズンにもってこいのトイデジカメ。ぜひぜひお店でタッチして、この魅力にハマってみてほしい。

おまけ:かなりアグレッシブなプレゼン資料

 発表会で使用された「紙芝居式」のプレゼン資料がかなりアグレッシブだったので掲載しておく。キャプションに意味はないので気にしないでほしい。

「デジカメですか?」「インスタントですかァ?」「もしかして、トイカメラですかァーッ?!」「YES!! YES!! YES!!」

「撮って終わりなのか?」「NO!! NO!! NO!!」「撮ったらプリントしているか?」「I DO(いる)!! I DO!! I DO!!」

「2000万画素いくかどうかの解像感なんて…今、ここにあるカメラの楽しさと比べればちっぽけな価値なんだ!」


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