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特集・冬ボーナスで買う薄型テレビ ― 第3回

東芝の新型テレビ「超解像技術」に隠れた本当の狙いとは

2008年11月06日 15時36分更新

文● 鳥居一豊


超解像技術は「4K2K」時代のために開発していた?!

 現在、薄型テレビは大画面化の動きが確実に加速している。

 30V型でも「液晶テレビとしては大きめ」と言われていた時代はとうに過ぎ、主流は40V型クラスに移行しつつある。50V型を超える大画面テレビも増えている。

 そこで問題なのは、50V型以上のテレビで視聴する場合、フルHD画質(1920×1080ドット)でも解像度が不足するケースがあるということ。さらに60V型クラスともなると、フルHD解像度にも関わらず映像がソフトに感じられてしまうこともある。

CEATEC JAPAN 2008でパナソニックが展示していた、世界最大150V型のプラズマパネル。これが商品化される日もそう遠くないはず

 これを解消するため、パネルの表示画素数をフルHD解像度の4倍に拡大しようという流れがある。それが「4K2Kテレビ」(4096×2160ドットの略、「K」は「1000」をあらわす)の発想だ。こうした大画面での高精細映像再現に、超解像技術を使おうというのが開発コンセプトの1つにあったのだという。

 また同社の技術で言えば、試作デモで多くの人の目を引いた「Cell TV」の登場も気になる。PlayStation 3に搭載されたプロセッサー「Cell」の優れた演算能力とレゾリューションプラスを組み合わせることで、複数回の再構成(答え合わせ)がスムーズに出来るようになる。そうすれば、さらに精度の高い映像再現が可能になるのだ。

上に同じく、CEATEC JAPAN 2008で参考出展していた「Cell TV」

寝かせるほど味が出る! 次の超解像は「熟成」がキーワード

 このほかに、超解像はリアルタイム処理だけでなく「熟成」という処理についても研究が進んでいる。

 これは、映像を一度録画してから時間をかけて超解像処理を施すこと。周辺のドットに加えて前後のフレームの画素も参照するなど、リアルタイム処理で実装が難しい処理が可能で、より高画質化を実現できるというものだ。

 深夜などテレビを見ていない時間を利用して「じっくり超解像する」というユニークなアイデアだ。例えば放送された番組を一度REGZAの中で寝かせてから、より高画質な状態でメディアに保存するという使い方もできる。

 超解像技術が注目されはじめた背景には、テレビの大画面化だけでなく、フルHDよりも解像度の低い映像ソースが数多く存在する現状がある。そこには地デジやDVDだけでなく、インターネットで配信される映像なども含まれる。先見性という点でもきわめて有力な新技術と言えるのだ。

 (次のページ: 口外禁止か?! REGZAとBDレコ「DIGA」をつなぐと……)

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