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フルHD動画撮影の楽しみも味わえる

この画質ならバーゲンプライス──「EOS 5D Mark II」

2008年10月24日 10時00分更新

文● 小林 伸/カメラマン

フィーリングに関しては上々

 かれこれ5年以上、APS-C機を使っており、フルサイズ機のミラーショックがどの程度なのか、気になっていた。確かに、APS-C機と比べれば若干大きめのショックであるが、そのせいで手ぶれが起きやすくなるとは思えない程度の感覚だった。音にも安っぽさがない。

夕暮れ時の東の空を背景にした夜景だが、夜景の人工光と青の濃さを増していく空の色の描写に感銘を受けた。ISO 1600:F5.6:1/15秒で手持ち撮影

 フラッグッシップ機のEOS-1D系と比較してしまうとかわいそうだが、価格に見合うだけのフィーリングは醸し出していると思う。

夕暮れの西の空を背景に夜景を撮影。空の色もさることながら、ビルのシャドー部の表現が粘り強くされていてダイナミックレンジの広さを感じさせる。ISO1600:F5.6:1/13秒で手持ち撮影


ライブビューも追加


 追加された「ライブビュー撮影」機能は、背面のボタンを押すだけで瞬時にミラーが跳ね上がり、撮影スタンバイ状態になる。

 背面液晶モニターは3.0型へと大型化したことで、フレーミングもしやすい。かなり高視野角なので、ハイアングル・ローアングルの撮影もこなせる。撮影時に地面すれすれにカメラをセッティングし、上から見下ろしてみた(角度にして60度以上はあったはずだ)が、色もそれほど変わらずフレーミングもしやすかった。

従来機ではイージープリントボタンとして単機能だったものが、MarkⅡでは「ライブビュー撮影」切り替えボタンとしての機能も割り振られたライブビュー撮影時の背面モニター表示
ライブビュー撮影時の背面モニター表示。AFポイントの選択画面ホワイトバランスの選択画面

 なおライブビュー時は常時CMOSに通電しているわけで、熱によるノイズが心配される。そのためか、ある程度熱を持つと自動的に通常撮影状態に戻り、ミラーが下りる仕組みになっている。

 ただ、それに対するインフォメーションが何もなく、どのくらい撮影状態がキープできるのかが分かりにくい。通常撮影状態になっても、ワンボタンで「ライブビュー撮影」に戻れるのだが、一度持った熱のせいで次の撮影状態がキープされる時間は短くなる。撮影可能な時間が、カウントダウンタイマーなどで、背面ディスプレーに出るといいなと思った。

 それでも、「ライブビュー撮影」状態で30秒露光を何度もした後の、熱を持った状態のCMOSから吐き出される画像からスターノイズは発見できなかった。相当な熱に対するマージンは取っている様子だ。

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