「PowerShot SX10 IS」は、広角28mmからの光学20倍ズームレンズを搭載する高倍率ズーム機だ。SXの名前を持つモデルとしては、コンパクトな10倍ズーム機「PowerShot SX100 IS」)がすでに発売中。
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| キヤノン「PowerShot SX10 IS」 |
しかし、本機は入門機的なイメージだったSX100 ISとは異なり、本格撮影にも対応できるモデルとなっている。どちらかと言えば「PowerShot S5 IS」(800万画素、光学12倍ズーム)の後継と言えるモデルだ。
どっしりと太い鏡胴に焦点距離を表記
大柄のボディーは単3電池×4本で動作する。丸みを帯びた全体の形状や大きなグリップ、バリアングル液晶ディスプレーなどは、S5 ISなどSシリーズに似た雰囲気だ。光学20倍と高倍率になったこともあって、S5 ISよりもサイズはひとまわり大きく、重量も450gから560g(いずれも本体のみ)と、かなり重くなった。
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| なで肩のフォルムなど同社のEOSシリーズを意識したデザインだ。レンズ上にあるステレオマイクが独特 | レンズ部には焦点距離(35mm換算)が書かれている。一眼レフ用レンズでは一般的だが、コンパクトデジタルカメラではあまり見ない |
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| レンズは電源ON直後(広角側)での状態。大型のグリップは、平滑な樹脂製だが、ホールド性も十分 | 電源OFF時でもレンズ鏡胴部はやや大きめ。背面に飛び出した大型アイピースは、携帯時には邪魔になるがかなり見やすい |
大きく変わったボタンレイアウト
バリアングル液晶ディスプレーや大きな鏡胴部など、基本的な撮影スタイルはS5 ISと違いはないが、ボタン類の配置は大きく変わっている。大きいのは、カーソル兼用電子ダイヤルの「コントローラーホイール」を搭載した点だ。
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| 「コントローラーホイール」を持つ背面。軍艦部とグリップの間のえぐれた部分にモードダイヤルが配置され、使いやすく傾斜しているのが面白い | 絞り優先モードやシャッター速度優先モードなどホイールを回すと画面上にバーが表示されるのはGシリーズなどと同様だ |
![]() | グリップ上部。電源がレバーから押し込み式ボタンになって後部がすっきりした丸い形状になった。シャッターボタン(+ズームレバー)も丸みに沿ったデザインとなり、丸さを強調している |
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ムービーカメラとしても十分使える
Sシリーズ伝統である独立した動画撮影ボタンは継承しており、レンズ上部に並ぶステレオマイク、新たに採用したH.264記録など、ムービーカメラとして十分使い手のあるものとなっている。
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| グリップの後部上側は丸く飛び出し、そこに各種ボタン(上から再生モード、露出補正、AFフレーム)が並ぶ。グリップの丸みと軍艦部の間のくぼみに親指が入り、ホールド性はすこぶる良好 |
このほか、従来のS5 ISではフードやワイド・テレコンバージョンレンズを装着することができたが、本機ではオプションレンズ群が用意されていない。もちろんこれは、28mmからの光学20倍ズームだけで十分な焦点距離が得られることもあるだろう。
これにともなって、レンズカバーは鏡胴ではなくレンズの前端に装着するように変更された。従来のレンズカバーのように、装着したまま本体の電源を入れると、カバーがポロリと落ちることもなくなった。
製品には花形フードが付属し、装着したまま電源OFFやレンズカバーを付けることもできる。
お詫びと訂正:掲載当初、「花形フードをひっくり返して装着できない」としましたが、実際には装着可能です。(2008年10月21日)
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| 付属のフードを装着した状態 | レンズケーブル、AVケーブル、両吊ストラップのほか、レンズカバーと花形フードが付属品する |
DIGIC4による強力な追加機能
撮影機能に関していくつか新しく追加変更された点がある。同時発表の「IXY DIGITAL 3000IS」や「IXY DIGITAL 920IS」なども搭載された、画像処理エンジンの「DIGIC4」。より高速に追尾する顔検出とそれに伴う「顔セルフタイマー」。暗部を引き上げる「自動暗部補正」。よりノイズの少ない高感度撮影などだ。
本機固有の新機能としては、レンズのAF機構に、VCM(ボイスコイルモーター)と呼ばれる駆動系を採用している。VCMはビデオカメラなどで利用されているリニア駆動のモーターで、静かで高速なのが特徴だ。確かに実際に使ってみてもAF音はほとんどしない。新採用のフォーカス追従モード「サーボAF」使用時でも、AF時間をほとんど意識しないほど高速だ。
ちなみにAFモードは「顔認識」とAFエリアを指定する「アクティブ」の2種類となっている。S5 ISでは顔認識/中央1点だったのに対してAF点が移動できるようになったのは大きい。AF点はカーソルでの上下左右移動に加えて、ホイール操作で画面上をスキャンするように移動させることもできて便利なのだ。しかし、できれば自動AF点認識のAiAFも搭載してほしかったところではある。























