撮影だけの時代は終わった。次は出力の時代だ
「デジタルイメージング」という言葉がある。デジカメやビデオカメラ、あるいはケータイなどで撮影(入力)した映像を「どのように出力するか」。それをめぐって、映像機器メーカー各社があの手この手で市場を開拓しようと試みているのだ。
最もストレートな例でいえばフォトプリンターがそれで、小型ディスプレーという意味ではデジタルフォトフレームなどもそれにあたる。今月、その市場にカメラメーカーの老舗・ニコンがオシャレなヘッドマウントディスプレー(HMD、ヘッドホン搭載型のマルチメディアプレーヤーとも言える)「UP」シリーズで参入した。
しかし正直言って、HMDを選ぶのはかなり勇気のいる冒険だったはず。「どうしてHMDを選んだのか」、そして「どうしてオシャレなイメージを作ろうとしたのか」が非常に気になるところだ。ニコン本社に向かい、驚きの開発秘話を聞いてきた。