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フルHD録画もできる!?

2万3000円のデュアルコアAtom自作

2008年10月08日 09時00分更新

文● 橋本 優/トレンド編集部

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Atom 330のパフォーマンスをチェック!

D945GCLF2の付属品にはSATAケーブルとIDEケーブルが付属する

D945GCLF2の付属品にはSATAケーブルとIDEケーブルが付属する

 とりあえず、ケースにマザーボードなどのパーツを組み込んでゆく。普通に自作するのであればこの記事が参考になるだろうが、今回はケースが特殊なのでいろいろな面倒が発生して苦慮した(「この長さの余ったケーブルをここの隙間に押し込んで」みたいな話は退屈だと思われるので割愛するが)。

 OSはWindows Vistaと言いたいところだが、マシンパワーに不安を感じるのでとりあえずWindows XP Professional(SP3)を導入。Vistaは今後検討したい。

システム

コントロールパネルの「システム」でAtom 330が認識されているのを確認

パフォーマンス

ハイパースレッティング対応なので「タスクマネージャー」の「パフォーマンス」をみるとクアッドな感じで表示される。実際にはデュアルコアだが

 こうして動くようになったマイマシン。まず、起動時間を計ってみる。電源ボタンを押してからマウスカーソルの砂時計が消えるまでは約1分。まあまあの結果だ。

 次にベンチマークソフト「Sandra 2009」でCPU処理能力を測定してみる。「Dhrystone ALU」(整数演算)のスコアが7175、「Whetstone FPU」(浮動小数点演算)が7160という結果となった。

 デュアルコアのデスクトップPC用CPU「Core 2 Duo E6600」(2.4GHz)のDhrystoneのスコアが1万8000以上、Whetstoneが2万以上であることを考えると、Atom 330は現在主流のデスクトップPCの3分の1以下の処理能力となる。

 Netbookの記事でよく利用されている総合ベンチマークプログラム「PCMark05」を走らせたところ、そのスコアは2063だった。Netbookがだいたい1000前後なのでAtom 330は約2倍の性能となる。

 数値としては上記のような結果になったが、Windows XPで使う限りはそれほどもっさりした感じは受けない。DVDはもちろん、YouTubeやニコニコ動画などのネットのムービーも問題なく視聴できる。

 残念ながら、MPEG-4 AVC(H.264)でフォーマットされているAVCHDの動画はかなりのコマ落ちが見られ、ちゃんと再生できなかった。ハードウェアの再生支援機能がないので仕方がないが、BDのコンテンツを視聴するのは厳しいようだ。

「Video Studio 12」でエンコードに挑戦

「Video Studio 12」でエンコードに挑戦

 ビデオ編集はできるのか。コーレルの「Video Studio 12」で約10分のAVCHDの映像をMPEG-2にエンコーディングしてみた。結果は約41分かかったが、その間のCPU使用率は50%前後に留まっていた。これならほかの作業も同時にできそうだ。

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