Atom 330のパフォーマンスをチェック!
とりあえず、ケースにマザーボードなどのパーツを組み込んでゆく。普通に自作するのであればこの記事が参考になるだろうが、今回はケースが特殊なのでいろいろな面倒が発生して苦慮した(「この長さの余ったケーブルをここの隙間に押し込んで」みたいな話は退屈だと思われるので割愛するが)。
OSはWindows Vistaと言いたいところだが、マシンパワーに不安を感じるのでとりあえずWindows XP Professional(SP3)を導入。Vistaは今後検討したい。
こうして動くようになったマイマシン。まず、起動時間を計ってみる。電源ボタンを押してからマウスカーソルの砂時計が消えるまでは約1分。まあまあの結果だ。
次にベンチマークソフト「Sandra 2009」でCPU処理能力を測定してみる。「Dhrystone ALU」(整数演算)のスコアが7175、「Whetstone FPU」(浮動小数点演算)が7160という結果となった。
デュアルコアのデスクトップPC用CPU「Core 2 Duo E6600」(2.4GHz)のDhrystoneのスコアが1万8000以上、Whetstoneが2万以上であることを考えると、Atom 330は現在主流のデスクトップPCの3分の1以下の処理能力となる。
Netbookの記事でよく利用されている総合ベンチマークプログラム「PCMark05」を走らせたところ、そのスコアは2063だった。Netbookがだいたい1000前後なのでAtom 330は約2倍の性能となる。
数値としては上記のような結果になったが、Windows XPで使う限りはそれほどもっさりした感じは受けない。DVDはもちろん、YouTubeやニコニコ動画などのネットのムービーも問題なく視聴できる。
残念ながら、MPEG-4 AVC(H.264)でフォーマットされているAVCHDの動画はかなりのコマ落ちが見られ、ちゃんと再生できなかった。ハードウェアの再生支援機能がないので仕方がないが、BDのコンテンツを視聴するのは厳しいようだ。
ビデオ編集はできるのか。コーレルの「Video Studio 12」で約10分のAVCHDの映像をMPEG-2にエンコーディングしてみた。結果は約41分かかったが、その間のCPU使用率は50%前後に留まっていた。これならほかの作業も同時にできそうだ。