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撮影に便利な小物カタログもつけちゃいました

落札価格が2倍に?! オークション撮影5つの基本

2008年10月07日 09時00分更新

文● 行正和義

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テクニック#1 バック紙を使って背景を作る

 まずは「バック紙を使って背景を作る」。これに関してはもはや説明するまでもない。散らかった机や床にポンと置いたのを撮ったものと、単一色の「バック紙」を背景にしたのとでは説得力がまったく違う。

 ただし、プロ用品は高いので無地の紙ならばなんでもいい。小物ならばA4~A3程度のコピー紙で十分だし、ポスターの裏地などでも応用は利く。

机などの表面に置いただけだと背景もうるさくなってしまい、商品が目立たない(左)。家庭にある大きめの紙ということで段ボールを敷いてみたが、高級感にはかなり欠ける感じがする(中央)。やはり白やベージュ、グレーで無地の紙があるといいだろう(右)

衣類や家電などの大物となると適当なバック紙を用意できないことがあるが、そんなときはテーブルクロスやどベッドシーツなど、無地の布を使えばよい。床に置いて撮る(左)よりもいくらかマシになる(右)。できればシワの生じない柔らかいものが望ましい


テクニック#2 アイテムはやや望遠で撮る

 つづいては「アイテムはやや望遠で撮る」。これに関してはオークション画像で間違った例が多く見られるものだ。たとえば時計などを撮る際「大きく写さなくては」と考え、カメラを近づけてマクロ撮影をしてしまうのだ。

 たしかに「広角+マクロ」で撮ったほうが大きく写るのは確かなのだが、遠近感が強調されてフォルムが正確に伝わりづらくなってしまう。小さなキズの説明といった部分アップならばともかくオークション用の製品写真を撮るなら、カメラを引いて望遠側でマクロを使って撮るのが基本だ。

同じアイテムを広角側で撮ったもの(左)と、望遠側で撮ったもの(右)。カメラを引いて望遠側で撮ったほうが形状が伝わりやすい。商品写真としては右側が「正しい」

 マクロモードでも広角側と望遠側で最短撮影距離が極端に異なるカメラは多い。一般的なカメラでは「1cmマクロ」など広角時の最短撮影距離がセールスポイントとして謳われている。

 また「スーパーマクロ」などの超接写モードを備えるカメラは、ほとんどズーム位置が広角側に固定される。オークションなどの接写を重視してカメラを選ぶのであれば、望遠時の最短撮影距離も確認しておこう。

 望遠撮影によって広角ならではの歪みを抑えるのは小物に限ったことではなく、例えば車やバイクのようなものを出品する際にも重要だ。駐車場など狭い場所は避け、広い場所に移動して撮るようにしよう。

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