ときには意図しない人間関係によって辛酸をなめることもあるかもしれない。しかしそれも教養の一部として自分の糧になる。しかし、そうならないために、我々ひとりひとりが、現代のコミュニケーションのあり方を理解し、誤解が生じないように努めたり、生じた誤解を解消するすべを身につけたりしていくべきだろう。それこそ「教養」の真価が発揮されるところだ。
「そこに人がいる」という当たり前の事実を認識することが、教養の出発点である。それは、人に対する普遍的な愛に基づくものである。
教養とはコミュニケーション力であり、表現力と理解力であり、フィロソフィー(人知への愛)なのである。
筆者紹介─塩澤一洋
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「難しいことをやさしくするのが学者の役目、それを面白くするのが教師の役目」がモットーの成蹊大学法学部教授。専門は民法や著作権法などの法律学。表現を追求する過程でMacと出会い、六法全書とともに欠かせぬツールに。2年間、アップルのお膝元であるシリコンバレーに滞在。アップルを生で感じた経験などを生かして、現在の「大公開時代」を説く。
(MacPeople 2008年5月号より転載)









