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「安い」だけじゃない! ここまで使える「低価格サーバー」活用術

驚愕の1万円台! 低価格サーバーの実力を探る

2008年09月25日 07時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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写真で見る低価格サーバーのポイント

 性能面で差が出にくい低価格サーバーではあるが、選ぶポイントの1つに「扱いやすさ」がある。本来、メーカー製のサーバーを購入したら、ユーザーは中を開けたりはしないものだが、HDDの増設くらいは自力でやってしまうユーザーも多い。またSIerや販売店の担当者がパーツの構成を変更するようなときも、簡単に扱える構造になっているほうが有利だ

 安いPCケースでは拡張性といったユーザビリティーは考慮されていないものだが、110GeやML115のケースは、どちらもよく考えられた構造になっている。

 ユーザビリティー以外でも工夫が見られる。110Geのケースは前部に1つ、後部に2つと、合計3つのファンを備え、十分な空気の流量を確保している。ファンの数が多く、各ファンの回転数を低めに設定できるので、稼動時の騒音が低く抑えられる。

後部ファン

110Gdは前部に1つ、後部に2つのファンを備え、空気の流量を確保している

 110Geは、内蔵HDD用のベイを4つ搭載する。内蔵HDDベイはネジで固定するタイプだ。一方、5インチベイは1ブロックになっていてネジなしで取り外しできる。5インチベイには光学ドライブ2台と3.5インチのHDD2台を搭載できる。

5インチドライブベイ

ネジを使わずにブロックごと取り外しできる110Gdの5インチベイ

 一方ML115のドライブベイは、HDDや光学ドライブをケースに直接ネジ止めするのではなく、青いプラスチック部品によってネジを使わず固定する。ドライブ自体は青いプラスチック部品にネジ止めする。

ML115のドライブベイ

ML115のドライブベイ。直接ネジ止めしないので、付け外しが簡単

 ケースの前部には、あとで増設する際に必要となるネジがドライブの台数分、あらかじめ取り付けられている。ドライブの増設時にいちいちネジを探す必要がない。

増設用ネジ

ML115にはあとで取り付けるドライブ用のネジも、あらかじめ用意されている

 超低価格サーバーとはいえ、さすがにメーカー製だけあって使いやすさに細やかな気配りが垣間見える。

(次ページ「<コラム>超低価格サーバーとムーアの法則の深い関係」に続く)

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