3ヵ月で100万台売れたモンスターケータイ
Touch Diamond 海外でバカ売れの実力は?
2008年09月20日 02時44分更新
通信速度も国内最速
もうひとつの魅力が3Gの通信速度だ。下り最大7.2MbpsのスマートフォンはTouch Diamondが国内初となる(上りは最大384kbps)。このスピードは「YouTube」と「PCモデム機能」で生きる。
YouTube視聴ソフトはTouch Diamond用にカスタマイズされたもの。初期設定では高画質版が優先的に再生される(設定を変更すれば通常画質で視聴することも可能)。映像は横全画面で再生され、実際の画質は2.8型画面で視聴するぶんには十分キレイ。7.2Mbpsとハイスピードなので、電波状況がそこそこでも、コマ落ちや音飛びがほとんどないのも快適だ。
HTC製端末ならではの「インターネット共有」機能が搭載され、PCのモデムとして使うことができる。PCとの接続はBluetoothかUSBを使う。だが、シェアウェアの「WMWiFiRouter」を使えば、無線LANで接続できるものと思われる(現段階では動作未確認)(関連記事)。Bluetoothの場合は通信速度がボトルネックとなるが、無線LANなら7.2Mbpsというスピードを存分に活かせる。Windows Mobile 6.1での動作確認も含め、機会があれば実機で検証してみたい。
ウェブの一覧性が高い
液晶解像度が高くなったことも歓迎したい。HTC製端末の液晶解像度はこれまでQVGA(240×320ドット)が主流だった。しかし今回、解像度がVGA(480×640ドット)になったことで特にウェブの一覧性が向上した。ただし、画面サイズが2.8型と、最近のスマートフォンとしては小さい方なので、高解像度との兼ね合いで文字の見やすさが気になる。
この点は「Opera」のズーム機能を使えば解決可能だ。ウェブを開くとまず全画面でページ全体が表示されるので、好きな場所をダブルタップで拡大すればいい。画面をつかんでスクロールすれば、読みたい部分をすばやく探せる。液晶は明るく、コントラストがハッキリしていて、色がキレイなのも好印象だ。
ズームに役立つタッチパッド
ウェブなどのズームの際に便利なのが、前面のタッチパッドだ。上下左右キーと決定機能を備え、円の部分が静電式という、iPodのスクロールパッドに似た構成だ。この円をなぞることでウェブや画像、メールを滑らかにズームできる。内部にはLEDが4個内蔵され、光のパターンによって、メールの受信か、電話の着信か、充電中かなどが分かるようになっている。
なお、画面のタッチパネルは感圧式なので、指先やペンはもちろん、爪の先でも反応する。静電式のiPhone 3Gと異なり、画面が汚れるのがイヤな人や爪が長い人でも確実に操作できる点がいい。
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