拡張性と静音性を両立したVALUESTAR R Luiモデル マイクロタワータイプ
同期不要、重いアプリや動画もOK! ―新型Luiが買いの理由
2008年09月12日 09時00分更新
拡張性は抜群、「俺モデル」にカスタマイズせよ
VALUESTAR R Lui マイクロタワーにはCPUやHDDの異なる2モデルが用意されている。
今回は上位モデルのVR730/RGを試用した。CPUにはクアッドコアのCore 2 Quad Q9400(2.66GHz)を搭載。プロセスルールが45nmにシュリンクしたほか、スリムタワータイプの上位機種に搭載するCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)より動作クロックが向上している。
チップセットはグラフィックス統合型のインテルG33 Expressだが、内蔵グラフィックス機能は利用せずに、NVIDIAのGeForce 8400 GSを搭載したグラフィックスカードを使用。メモリーは標準で2GBを搭載。DIMMスロットには2つ空きがあるため最大4GBまで増設できる。HDD容量も500GBとなかなかの大容量。PCとしての基本性能は非常に高く、動画の編集やエンコードなど重い処理もラクラクこなせそうだ。
フル稼働でも30dB以下、かなり静かなデスクトップ
さてここからが本番。今回の製品の魅力は、マイクロタワー筐体による高い拡張性を持つ一方で、静音化やアクセス性など細かな部分の配慮も十分に行なわれているということだ。スリムタイプのVR970/MGは実売25~6万円で販売されているので、上位モデルが液晶ディスプレー込みで実売24万円という価格も割安感がある。
外観はオーソドックスなマイクロタワーという印象だが、使用するファンや筐体のエアフローなども吟味されており、フル稼働時でも30dBとかなり低い騒音レベルに抑えられている。Luiの魅力を存分に発揮させようと思えば、そのぶんだけパソコンの稼働時間は長くなる。常に電源を投入しておいても、不快にならない動作音というのは重要だろう。
拡張ベイには5インチベイ×2(空きは1)、3.5インチベイ×4(空きは3スロット)と余裕がある。Blu-ray Discドライブは選べないが、将来的に光学式ドライブを追加できるし、コンテンツタンクとして大容量のHDDを内蔵してしまうことももちろん可能。カスタマイズが自由自在という点は、最近主流のスリム機にはない特徴である。
またPCI Express x1スロットとPCIスロットにもそれぞれ1基ずつ空きがあり(もう1基のPCIスロットにはあらかじめPCリモーターサーバーボードが装着されている)、やりたいことに合わせて拡張カードを装着できる。サイドパネルも、ネジ1本ですぐ外すことができ、カンタンにアクセスできる。
動画エンコや写真編集、3Dゲームと応用範囲は広い。自分がやりたいことを実現する「俺モデル」を作りたい、マシンを「俺色に染めたい」というユーザーには持ってこいの製品と言えるだろう。
VALUESTAR R Luiモデル マイクロタワータイプ 主なスペック | ||
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製品名 | VR730/RG | VR330/RG |
CPU | Core 2 Quad Q9400(2.66GHz) | Core 2 Duo E7200(2.53GHz) |
メモリー | 標準2GB(最大4GB) | |
HDD | 約500GB (SATA接続、毎秒7200回転) |
約320GB (SATA接続、毎秒7200回転) |
チップセット | インテルG33 Express | |
グラフィックス | NVIDIA GeForce 8400 GS | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | |
拡張スロット | PCI Express x16×1(空きスロットなし) PCI Express x1×1(うち空きスロット×1) PCI×2(うち空きスロット×1) |
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拡張ベイ | 5インチベイ×2 (光学ドライブで1スロット占有済、空きスロット×1) 3.5インチベイ×4 (HDDで1スロット占有済、空きスロット×3) |
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本体サイズ | 幅175×奥行き409×高さ369mm | |
重量 | 約11kg | |
OS | Windows Vista Home Premium SP1 | |
実売価格 | 24万円前後 | 20万円前後 |