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type L、type J――まだまだ続くソニーのPC新機種祭り

秋VAIO、1台3役のボードPCは買いか?!

2008年09月09日 15時00分更新

文● 盛田 諒/トレンド編集部

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type Lシリーズ上位機種「VGC-LV70DB」。HDMI入力端子を備えたディスプレーとしても利用可能。例えば、PCの電源を入れなくても直接PLAYSTATION3を接続してプレイできる ※「PLAYSTATION3」は別売です (C)2007 Sony Computer Entertainment Inc.

 今秋のVAIOはとにかく“新機軸”のバリエーションに富んでいる。まずはフラグシップとなる、写真編集に特化した極上のファーストライン「type A」「type R」(関連記事)の2シリーズをご覧いただきたい。

 そちらにつづいて取り上げるのは、24インチの大画面にグレードアップしたAVボードPC「type L」、13万円台からの省スペースボードPC新シリーズ「type J」の2シリーズだ。

 今回から「すべてのデスクトップPCはボードPCへ」という方針を打ち出したソニー。どんなユーザー向けに進化しているのだろう? 順番に実力を見ていこう。



ダブル地デジで1台3役! 大画面ボードPC
VAIO type L

 まずはボードPC「VAIO type L」シリーズ4製品だ。2007年に発売された従来の15.4インチ「折りたたみ型」モデルからデザインをガラッと一新している。ディスプレーサイズは24インチワイド(1920×1200ドット)、20.1インチワイド(1680×1050ドット)と大画面の2種類だ。

 CPUは全モデル共通でCore 2 Duo E7200(2.53GHz)、メモリーは2GB。このモデルの魅力は何と言っても「テレビ機能」、これに尽きる。パソコンでテレビを見たい、便利に使いたいという人には持ってこいの一台と言えるだろう。

24インチワイドサイズの「VGC-LV70DB」「VGC-LV50DB」

20.1インチワイドサイズの「VGC-LN70DB」「VGC-LN50DB」

 すべてのモデルに地デジWチューナーを搭載しており、2番組が同時に録画可能。また「VGC-LV70DB」「VGC-LN70DB」の2製品は同社独自のMPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーを搭載しており、HD画質のままで最長約3倍のAVC長時間録画ができる。

 また20.1インチワイドの下位モデル「VGC-LN50DB」を除いた3製品は書き込み可能なBDドライブを搭載しており、BDレコーダーとして使うこともできる。

同社独自の「VAIO AVCトランスコーダー」

 さらに24.1インチワイドの上位モデル「VGC-LV70DB」はグラフィックス機能にNVIDIAのGeForce 9300M GSを搭載しており、HD動画鑑賞や3Dゲームなどにも十分な性能を持っている。また本体背面にはHDMI入力端子を搭載しており、冒頭の写真のようにPS3やAV機器のディスプレーとして使用することも可能だ。

 このようにtype L最上位モデルは1台で「HDMI搭載の薄型テレビ」+「BDレコーダー」+「省スペースの高性能ボードPC」という3役をこなす多機能マシンとなっている。

 これほどの「大画面+多機能」を実現しながら、キーボードを本体下部に収納したときの奥行きはいずれも約17.5cmと非常にコンパクトにまとまっている。薄型テレビを配置するような感覚で、部屋のどこでも気軽にレイアウトできるだろう。

 なお今回、従来の15.4インチモデルにも、CPUをCeleron 550(2GHz)からCore 2 Duo T8100(2.10GHz)に高速化したモデル「VGC-LJ53B/W」が追加されている。

VAIO type L(24インチワイドサイズ)スペック
製品名(型番) VGC-LV70DB VGC-LV50DB
CPU Core 2 Duo E7200(2.53GHz)
メモリー 標準2GB(最大4GB)
グラフィックス GeForce 9300M GS Intel X4500HD(Intel GM45 Express内蔵)
HDD 約500GB 約320GB
光学ドライブ 記録型BDドライブ(DVDスーパーマルチドライブ搭載)
ディスプレー 24インチワイド(1920×1200ドット)
テレビ機能 地デジチューナー×2
サイズ 幅657.2×奥行175×高さ467mm
重量 約15.4kg
OS Windows Vista Home Premium SP1
その他の特徴 VAIO AVCトランスコーダー
HDMI入力端子
-
発売時期 11月上旬 9月20日
予想実売価格 約28万円 約25万円
VAIO type L(20.1インチワイドサイズ)スペック
製品名(型番) VGC-LN70DB VGC-LN50DB
CPU Core 2 Duo E7200(2.53GHz)
メモリー 標準2GB(最大4GB)
グラフィックス Intel X4500HD(Intel GM45 Express内蔵)
HDD 約500GB 約320GB
光学ドライブ 記録型BDドライブ(DVDスーパーマルチドライブ搭載) DVDスーパーマルチ
ディスプレー 20.1インチワイド(1680×1050ドット)
テレビ機能 地デジチューナー×2
サイズ 幅570.8×奥行413×高さ175mm
重量 約12.4kg
OS Windows Vista Home Premium SP1
その他の特徴 VAIO AVCトランスコーダー -
発売時期 11月上旬 9月13日
予想実売価格 約24万円 約20万円


type Jシリーズ「VGC-JS50B」「VGC-JS90B」カラーバリエーション。同社製の液晶テレビ「BRAVIA M1」シリーズを思わせる曲線状のデザインでインテリアにもなじみやすく、20.1インチワイドの大画面にも関わらず価格はOffice Personal 2007付属で約15万円、付属なしで約13万円とお手頃

エコノミー&コンパクトな20.1インチサイズボードPC
VAIO typeJ

 つづいては20.1インチワイドサイズの大画面ボードPC新ライン「type J」。目玉となるのは省スペース性で、奥行きはわずか157mm。幅の狭いテーブルなどにも設置可能だ。type LがAV機能に主眼を置いているのに対し、type Jは初めてパソコンを買う人でも抵抗なく利用できるカジュアルなスタンダードモデルと言える。

 B5サイズの大学ノートをヨコ置きしたときの奥行きが179mmといえばそのコンパクトさがよく分かるだろう。カラーバリエーションは下の写真の2色で、ピンクは細かく輝くパール地をあしらったもの。キーボードは本体下部に収納できるため、よりコンパクトに使用できる。

VGC-JS50BP(ピンク)

VGC-JS50BS(シルバー)

 CPUはPentium Dual-Core E2200(2.20GHz)、メモリーは2GBなど仕様は標準的。また、写真やビデオ、音楽などを管理、視聴できるソフト「Picture Motion Browser」をプレインストールするなど、初心者でもマルチメディア環境になじみやすい工夫もされている。

 なお直販サイトなどで注文できる「VAIO OWNER MADE」モデルではBTOでCPUにCore 2 Duo E8400(3GHz)、光学ドライブには記録型BDドライブを選択できるようになっており、さらにブラック、ブラウンのカラーバリエーション(写真参照)を用意している。

VGC-JS90B(ブラック)

VGC-JS90T(ブラウン)

VAIO type Jスペック
製品名(型番) VGN-JS50B VGN-JS50
CPU Pentium Dual-Core E2200(2.20GHz)
メモリー 2GB(最大4GB)
グラフィックス Intel X4500HD(Intel GM45 Express内蔵)
HDD 約320GB
光学ドライブ DVDスーパーマルチ
ディスプレー 20.1インチ(1680×1050ドット)
本体サイズ 幅487×奥行157×高さ408mm(最小傾斜時)
重量 約8.5kg
OS Windows Vista Home Premium SP1
その他の特徴 Office Personal 2007付属 Office Personal 2007付属せず
発売時期 9月20日
予想実売価格 約15万円 約13万円

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