モバイルプラットフォームベースのiMac
従来のiMacは、MacBookシリーズと同様、米インテル社のモバイルプラットフォームをベースにしたアーキテクチャーを搭載してきた。
ロジックボード表面(24inch Model)
(1) メモリーコントローラーハブ | インテルのXMナンバーを持つ未公開チップ「82XM965」を採用。フロントサイドバスを1066MHzに引き上げ、「DDR2-800」メモリーに対応した特別仕様だ |
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MacBook Proとほぼ同じコンポーネントを使用し、3.5インチの大容量のハードディスクと液晶パネルを採用。見かけはデスクトップだが中身はノート型に近い構成だ。
ロジックボード裏面(24inch Model)
(2) CPU | 3.06GHzで動作するIntel Core 2 Duoの「E8435」、または2.8GHzの「E8335」、2.6GHzの「E8235」、2.4GHzの「E8135」を搭載。2次キャッシュの容量はいずれも6MBだ |
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(3) パワーマネージメントユニット | 電源管理ユニットには、(株)ルネサス・テクノロジの「H8S/F2116 SMC」を採用。温度センサーの監視や冷却ファンを制御する |
(4) I/Oコントローラーハブ | 旧iMacやMacBookシリーズが搭載する「Mobile GM965Express」チップセットの「82801HBM」を採用。SATA Ⅱ/USB 2.0などをサポート |
(5) FireWireコントローラー | 米LSI社の「FW643」がPCI Expressバスで接続され、FireWire 400/800をひとつのチップでサポートする |
(6) ネットワークコントローラー | 米マーベル・テクノロジー社の「88E8053」を搭載し、PCI Expressバスに接続する。1000Base-Tにも対応 |
今回のiMacもモバイルプラットフォームをベースにしている点は同じであるものの、使用しているコンポーネントに違いがある。一般のマザーボードやパソコンに採用されているコンポーネントではなく、仕様が公開されていない特殊なものが使われているのだ。これは、アップルの要望に応じて特別に製造されたカスタム仕様品と推測される。
ライザーカード(24inch Model)
(7) ビデオメモリー | 韓国サムスン電子社の「GDDR3-SDRAM」(512Mビット)を8個搭載し、合計512MBの容量を実現する |
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(8) GPU | 24インチモデルは、ハイエンドクラスの描画性能を持つエヌビディアの「GeForce 8800 GS」をBTOで搭載可能。2.4GHzモデルは「ATI Radeon HD2400XT」で、2.66/2.8GHzモデルは「同2600Pro」だ |
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