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こもった熱を吹き飛ばせ ノートPCクーラー「400-CLN003」

2008年09月01日 17時38分更新

文● 行正和義

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サンワサプライのノートPCクーラー 400-CLN003
ボディーは樹脂製で、側面の赤がアクセントになっている。手前にある穴が取っ手になっていて持ち運びしやすい

 CPUなどを中心に省電力&低発熱化が急速に進んでいるとはいえ、最近のPCは近くに寄っただけでも体感できるほどの排熱があり、暑い季節は起動するのもイヤになってしまう。デスクトップPCならば置き場所や排気孔の向きを少しは調整できるものの、ノートPCとなるとなかなか難しい。手元に生暖かい空気が漂ってきて不快な思いをするだけならともかく、うまくPC内部を冷却しておかないと熱がこもってHDDなどパーツの寿命を短くしたり、悪くすれば故障の原因にもなりかねない。

ファンを内蔵する天面部 ファン部分のスリットと、取っ手より手前の分は樹脂製。残りの天面部は細かな金属メッシュで覆われている
ファン
スリットの下には8cmのファンが横に並んで格納されている

 サンワサプライの「400-CLN003 Notebook-stand」は、台座部分のサイズが幅349×奥行き274mmとかなり大型の製品でも載せられるノートPCスタンドで、本体内には直径8cmの冷却ファンを2個内蔵する。ボディー全体は樹脂製で、上面部はファンの部分を除いて金属メッシュで覆われている。熱伝導で放熱することを考えた金属製のノートPCスタンドも多いが、本製品は熱伝導よりエアフローによる空冷効果を重視しているようだ。

金属メッシュ部 キャリングハンドル
金属メッシュ部のアップ。目はかなり細かいくなっていて、熱を含んだエアーを効率的に逃がすようになっている取っ手があるため社内で移動するときなどにかなり便利だ

 樹脂を多用しているだけあって、本体は約950gとかなり軽量に仕上がっている。机の上に置いて使うスタンドなのだから軽さはあまりメリットにならなのでは? と思うかもしれないが、例えば自宅でも部屋同士を異動したり、フリーアクセスのオフィスなどでノートPCごと移動するケースは増えているので、持ち歩くときにこの軽さはメリットになるだろう。スタンド自体にもキャリングハンドルとなる孔が空いていて片手で持ち運びやすい。ファンの動力は付属のUSBケーブル(1.8m)経由でノートPCから給電するタイプだが、ACアダプターも付属する(USBのみの製品「400-CLN003U」は500円ほど安い)。また、ファンの回転をオンオフするスイッチも用意されており、単なるスタンドとして使うこともできる。

給電用USBケーブルとACアダプター 本機(400-CLN003)にはACアダプターとUSBケーブルが付属し、側面にプラグを差し込んで給電する。給電ジャック部分にファンのON/OFFスイッチがある

 冷却ファンはスタンドの側面から吸気して上面、つまりノートPCの底面へフレッシュエアを吹きつけるようになっている。ファンのあるスリット部分だけでなく、上面全体が細かなメッシュになっているので、空気が底面全体にむらなく当たる。

給電用USBケーブルとACアダプター
ThinkPad T61を置いてみた。比較的大型のノートだがぴったり納まる底面にある足を立てれば10度程度の角度が付けられる。底面の足を立ててファン部分のメッシュを開けば、スタンド自体を立たせることもできる

 デスクトップPCの内部を見たことがある人なら、排熱という点ではエアフローを逆にしてノートPCの底面にある熱気を後部などに吸い出したほうがいいように思うかもしれない。しかし、本製品を実際に使ってみると熱を吸い出すというよりも部屋の常温の空気を吹き付けるため、このほうが冷却効率は高そうだと分かる。気流はノートPCの底面に当たってから側面(スタンドとノートPC底面の間)に流れ出るか、メッシュパネルを通ってスタンドの側面に逃げる構造だ。メッシュ部分が手前側にないのは、ユーザー側に熱気が来ないようにという配慮からだろう。

デジタル温度計
実際にデジタル温度計で計ってみた

 本体底面に吸気口があるタイプのノートPCならばエアフローを強化する点で極めて効果的だが、背面や側面に給排気孔があるタイプでも熱気を散らす効果は高い。実際に手元のノートPC(ThinkPad T61)と組み合わせてみると、排気孔から噴き出す熱気が通常の空気で散らされるようで、使っていても手の汗ばみはかなり抑えられる。

ファン動作前 ファン動作後
ノートPCの底とスタンドの間にプローブを差し込むという簡易な方法ながら、かなり温度差が生じている。室温は26.2度、ThinkPad X61を使用しているときは36.3度まで上がるものの、ファンを作動させると31.9度まで下がる

 具体的に検証するため、ノートPCの底部に温度計を指し込んで計ってみてが、素のままで使っているとやはり熱がこもりやすいためか35度を超えていた。しかし、スタンドに載せてファンを作動させると2度以上低下した。本製品に載せるような大型のノートPCともなればヒザの上(ラップトップ)で使うケースは少なく、底面でヤケドしそうになるということは少ないかもしれないが、PCパーツの寿命や快適性を考えれば、ぜひとも導入を検討したい一品だろう。


400-CLN003の主なスペック
製品名 400-CLN003 Notebook Cooling Stand
冷却ファン 8cm×2、2500rpm
電源 USB、ACアダプター
本体サイズ 幅349×奥行き274×高さ48mm
重量 約950g

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