2008年大画面テレビ冬の陣が始まった。パナソニックは26日、プラズマテレビを一挙6製品も発表した。中でもメインストリームに当たる「PZR900」シリーズは、「新世代PDP」採用による高画質に加えて、録画用1TB HDD内蔵やYouTubeをテレビで視聴する機能など、機能満載の特色ある製品となっている。
PZR900シリーズのラインアップは、50V型の「TH-50PZR900」を筆頭に、46V型「TH-46PZR900」、42V型「TH-42PZR900」の計3製品がラインナップされている。いずれも表示解像度はフルHD(1920×1080ドット)となっている。
PZR900最大の売りは高画質。同社が「新世代PDP」と称する新しいPDPを採用。3万対1という超高コントラストによる黒の表現力と、x.v.Colorに対応してデジタルハイビジョン放送規格の色域の120%をカバーする広色域性能などにより、「ブルーレイシネマも『シネマライブ品質』で」表現できるとしている。
1TB HDDで地デジ121時間録画!
ディーガと連携してBD書き出しも可能
テレビの基本である画質以外の、付加価値を高める機能も非常に充実している。その筆頭が内蔵1TB HDDによるデジタル放送録画機能だ。
1TBのHDDにより、地上デジタル放送なら約121時間分の録画が可能だ。視聴中の番組をリモコンボタンひとつでタイムシフト視聴する「番組キープ」機能も備える。ただし、トランスレート/トランスコードなどにより圧縮率を高める機能はない。
録画機能としては、好みのジャンルを登録しておくと、自動でそのジャンルの番組を録画する「お好み録画」、指定チャンネルのニュース番組だけを最大6時間分録画する「おまかせニュース」などの機能がある。さらに、ユーザーの視聴傾向(ジャンル、人物、いつも見る番組)を学習して、おすすめする番組を自動録画する「おすすめ一覧」といった機能も備える。
内蔵HDDに録画した番組は、i.LINK接続した同社のデジタル放送レコーダー「ディーガ」を利用して、Blu-rayディスクやDVDに書き出せる。ダビング10対応の番組は、レコーダー側にコピーを行なってから書き出し、コピーワンス番組はレコーダー側にムーブしてから書き出しとなる。
テレビ単体でYouTubeを再生
PZR900シリーズはネットワーク経由でのコンテンツ視聴機能を複数備えている。なかでも「テレビでネット」と呼ぶ機能では、テレビ単独でYouTubeを視聴できる。
テレビでネットは製品発売後の9月30日からのサービス開始予定となっており、利用する場合はソフトウェアダウンロードが必要となる。
YouTube以外に、フルHD品質の動画配信サービスである「アクトビラ ビデオ・フル」にも対応。高画質の映画コンテンツなどをオンデマンドで視聴できる。
PZR900シリーズの価格はオープンプライス。予想実売価格はTH-50PZR900が54万円前後、TH-46PZR900が48万円前後、TH-42PZR900が42万円前後。発売日は50V型と46V型が9月10日、42V型は9月20日の予定。
これらのほかにも、65V型と58V型の「PZ800シリーズ」、103V型の「TH-103PZ800」なども発表されている。