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SUPER GTに痛車が参戦! 初音ミクZ4密着レポート 第4回

無念! 幻となった初音ミクZ4デビュー戦!

2008年08月26日 23時30分更新

文● 末岡大祐/Webアキバ編集部 写真/加藤智充、編集部

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多くの人の夢を乗せた初音ミクZ4だったが……

スーパーGT

 出場決定後から、話題持ちきりだった痛車レースカーの初音ミクZ4。SUPER GTのGT500クラスならともかく、GT300クラスのマシンがレース界だけでなく、様々なメディアで取り上げられるという、近年稀に見る話題性だった。それだけに、デビュー戦となるSUPER GT第6戦は、大勢の期待を背負っての参戦だったのだ。

 しかし、予選当日に発覚した安全燃料タンクの問題により、決勝も出場できなくなってしまったのだった。安全燃料タンクに関するレギュレーションがFIA-GTと日本のSUPER GTでは違ったのである。予選には出走せずにスタッフたちが懸命に対策を練ったが、残念ながら間に合わなかったため、決勝の出走を取りやめることとなった。せっかく鈴鹿サーキットへ応援にかけつけたファンたちはガッカリだったかもしれないが、一番悔しいのはチームのメンバーではないだろうか。この日のために無理をしてクルマを作り上げてきて、ドライバーも闘志がみなぎっていただけに。

 だが、思ったよりもチームのモチベーションは高かった。チームはすでに、次戦ツインリンクもてぎに向けて動き出している。レースは最後まで何が起きるかわからない。トップカテゴリーのF1ですら、このような事態が起きることもある。起きてしまったことを悔やんでいるヒマはチームにはないのだ!

ミク
ミク

見よ! このファンの数を! ピットウォーク開始とともに、あっという間にチームのピット前は超満員。ピットウォーク終了時まで人が途切れることはなかった

 初音ミクZ4は出走こそできなかったが、集客では一番だったと言えるだろう。レースクイーンがいないにもかかわらず、多くのファンがピットに詰めかけ、初音ミクZ4の写真を撮りまくっていた。ファンだけでなく、他チームのスタッフやレースクイーンまでが写真を撮りにきていたくらいだ。初音ミクかマッチ(近藤真彦)かというくらいの人気だろう。また、運営側のはからいで、スターティンググリッドにも特別に並べることができ、このときにチームとマシンの紹介が放送されたのだが、実況アナウンサーが「え~、このクルマ、痛車です!」(キッパリ)と言うと、場内は爆笑とざわめきに包まれていた。とにかくお披露目は成功した。あとはレースの結果で注目されていかねばならない。本当の戦いはこれからだ!

 読者のみなさんも、9/13~14に行なわれるSUPER GT第7戦ツインリンクもてぎにツインテールで駆けつけよう!

SUPER GT

 さて、先日の記事(関連記事)でレースレポートをお届けすると予告したが、残念ながらこのような結果になってしまったので、当日の雰囲気と、初音ミクZ4の細部を写真でお届けするぞ。

(次のページへ続く)

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