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大人の夏休み自由研究◆実験その2

ラップ緊縛・電子レンジでゆで卵【動画あり】

2008年08月16日 04時00分更新

文● 川口友万

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※注意:ここで紹介する実験は危険を伴います。安易な気持ちで真似をしてはいけません。実験をして何らかの損害が発生しても、ASCII.jpでは一切責任を負いかねます。

電子レンジ

ラップでぐるぐる巻きの卵を電子レンジで加熱してみたら……

 電子レンジでゆで卵を作るにはどうするか? 最初はそういうことだったんだろうと思う。電子レンジで生卵を加熱すると爆発する。電子レンジは生卵の水分をダイレクトに加熱する。水からゆでればゆっくり固まっていくが、電子レンジの場合は瞬時に内側から沸騰するのだ。

 沸騰した水分は蒸気になって膨張するが、卵の殻に阻まれて外に出られない。その間にもどんどん内側から蒸気が生まれ、殻は内側から強力な圧力を受ける。最後にはバーン! 爆発だ。

 たぶんここで考えた人がいたのだ。殻が割れなかったら、ゆで卵ができるんじゃないの? そこで卵を食品用ラップフィルムでぐるぐる巻きにして加熱した。天才である。実際にそれでゆで卵ができるのだ。

 ただしコツがある。低出力でゆっくり加熱するのだ。使う機器にもよるが、200Wで3分が適当。急に加熱すると食品用ラップフィルムで包んでいても爆発する(それがわかるまで、レンジを何回掃除したか!)。こうしてレンジでゆで卵はできるのだが、さらにダメ押しでその後にたとえば500Wで10秒ほど加熱する。そうやって2度加熱したゆで卵は普通のゆで卵ではなくなってしまう。

 「半熟卵」という料理が成り立つのは、卵の黄身よりも白身の方が早く固まるからだ。レンジで卵を作る時も同じことで、白身が固まっても黄身はまだ固まらず、半熟状態でグツグツ煮えている。食べるのであれば、中が落ち着くまで少し待てばおいしい半熟卵を食べられるはずだ。食べたわけではないので味の保証はできないが。

 それをさらに加熱する。爆発寸前だが、殻に加えてサランラップと固まった白身、固まった黄身の外側が爆発を抑え込んでいる。そして、均衡が崩れた瞬間、黄身が破裂する爆発卵と化すのだ。

 探偵ナイトスクープなどのバラエティー番組で一時よく紹介されたので知ってる人も多いだろう。爆発卵はそうやって作るのだが、実際にやったという人に会ったことがない。そういうわけでやってみた。


(次ページは爆発卵の実食だ!)

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