内蔵ハードディスクの魅力は価格でも実感
Time Capsuleは価格的に見ると、Extremeの2万1800円に対して、500GB内蔵が3万5800円、1TBでは5万9800円という設定だ。500GBのハードディスクが1万4000円、1TBが3万8000円で手に入ることになる。内蔵ハードディスクは、いずれもサーバーグレードのものとされており、サードパーティー製の外付けハードディスクの価格を考えるとかなり良心的な格安だ。
問題は、無線LAN経由のアクセス速度が遅いこと。これはExtremeも同様だが、こちらは必要に応じてハードディスクをMacに直付けすることもできるなど機動性が高い。もちろん、ハードディスクの交換や増設などの拡張性の点も優れている。
ただし、Time Capsuleも外部ハードディスクを付けて使えるので、拡張性という点では劣っていない。低価格で大容量のネットワークストレージが手に入るという点だけでも大きなメリットと言える。Time Machineを搭載したLeopard以降のMac OS Xユーザーなら、Time Capsuleを選んでも、失敗したと感じることはないはずだ。
Time Capsule/AirMac Extreme/AirMac Expressの主な仕様
Time Capsule | AirMac Extreme | AirMac Express | |
---|---|---|---|
製造番号 | MB276J/A、MB277J/A | MA073J/A | MB321J/A |
価格 | 3万5800円(500GB)、5万9800円(1TB) | 2万1800円 | 1万1800円 |
無線プロトコル | IEEE 802.11a/b/g/nドラフト | IEEE 802.11b/g/nドラフト | |
無線周波数帯域 | 2.4/5GHz | ||
有線LANポート | 1000Base-T×3 | 100Base-TX×1 | |
接続ユーザー数 | 50 | 10 | |
USB端子の対応機器 | プリンター、ハードディスク | プリンター | |
AirTunes | ── | スピーカー接続 | |
サイズ | 幅197×奥行き197×高さ36.3mm | 幅165×奥行き165×高さ34mm | 幅75×奥行き94×高さ28.5mm |
重さ | 1587g | 753g | 188g |
(MacPeople 2008年6月号より転載)