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アップル無線ラインアップを3製品横並び

APR: Time Capsule/AirMac Extreme/AirMac Express

2008年08月15日 18時00分更新

文● 柴田文彦

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3. Sharing


LANルーター以外にも活躍する機能の数々

 AirMacシリーズは、無線LANルーターやTime Machineのバックアップディスク以外にも便利な機能が備わっている。

 ファイル共有は、Time CapsuleとExtremeで利用できる。いずれも1台のハードディスクでTime Machineのバックアップとファイル共有の2つの機能が同時に使える。

 ファイル共有(Time Capsule/Extreme)

APR: AirMac Series

ファイル共有を可能にするには「ディスク」パネルの「ファイル共有」タブで「ファイル共有を使用」をチェックする。さらに「AirMacディスクのゲスト利用」でアクセス権を設定すれば、ゲストアクセスが可能

APR: AirMac Series

「ファイル共有」設定の「AirMacディスクのゲスト利用」で「読み出し/書き込み」が設定してあると、ユーザー名/パスワードを入力しないゲスト接続でも、LAN内のMacから共有ディスクへの書き込みができる

 ネットワーク上で共有するディスクはパスワードによってアクセスを制限できるが、ユーザーごとにアクセス権を設定することはできない。複数のユーザーがディスクスペースを共有するものと考えるべきだ。外部からのアクセスの心配がない場合は、ゲストに対して「読み出し/書き込み」を許可して、自由に使えるように設定すると便利だろう。

 プリンター共有は、3機種とも利用可能な機能だ。プリンターをUSBポートに接続するだけで、Macにプリンターを直接接続する場合と同じように使える。接続をワイヤレスにする以外の機能はないので、プリンタードライバーは、接続したプリンターに適合したものをすべてのMacにインストールする必要がある。

 プリンター共有(Time Capsule/Extreme/Express)

APR: AirMac Series

USBポートに接続したプリンターは、「プリンタ」パネルに自動的に表示される。無線LANやLANポートだけでなく、外部からもプリンターを共有するには「Ethernet WANポート経由でプリンタを共有」をチェックすればいい

 iTunesにリモートスピーカー機能を提供するAirTunesは、Expressだけの機能だ。MacのiTunesはバージョン4.6以上に対応。もともとスピーカーの音が聞こえる程度の範囲で使うことを想定しているため、セキュリティー面の心配はないが、必要ならパスワードでアクセスを制限することも可能だ。

 AirTunes(Express)

AirTunesの設定は、「ミュージック」パネルで「AirTunesを使用」をチェックして、スピーカー名と必要に応じてパスワードを設定すればいい。iTunesの右下のポップアップメニューにスピーカー名が現れる

 ファイルとプリンターの共有機能は、Windowsマシンからも利用可能だ。AirMacユーティリティのWindows版も付属しているので、Macが1台もない環境でも利用できる。無線LAN接続だけなら特にOSを選ばないが、ファイルとプリンター共有の設定に関しては、Windows XP SP2/Vistaが必要だ。

 Windows版ファイル共有

APR: AirMac Series

AirMacシリーズには、Windows用の「AirMacユーティリティ」「Bonjour for Windows」といったソフトも含まれている。Windowsからネットワークを利用するのはもちろん、AirMacユーティリティを使っての各種設定も可能

APR: AirMac Series

Time Capsuleの内蔵ハードディスクやAirMac Extremeの外付けハードディスクは「コンピュータ」内の「ネットワークの場所」にマウントされる。ここからファイルの読み込み/書き込みを行おう

 Windows版プリンター共有

APR: AirMac Series

付属のWindows用ソフト「Bonjourプリンタウィザード」を使えば、Windowsからでも、AirMac/Time CapsuleのUSBポートに接続したプリンターが使えるよう、簡単にセットアップできる

APR: AirMac Series

いったんセットアップしたUSBプリンターは、Macの場合と同様、マシン直結のプリンターとまったく同じように印刷操作が可能。ドライバーはWindows用のものを別途インストールしておく


(次ページに続く)

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