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Centrino 2登場でますます盛り上がる

もう迷わない! CPU型番早わかり Intelノート編

2008年08月10日 12時00分更新

文● 小西利明/トレンド編集部

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Centrino 2世代では45nmプロセスを採用


 ノート向けのCore 2 Duo/Extremeシリーズも、製造プロセスの違いにより2世代のCPUが存在する。これはデスクトップ向けCPUと同様だ。2006年夏に登場した65nmプロセス世代のCPU(コード名:Merom)と、2008年1月に登場した45nmプロセス世代のCPU(コード名:Penryn)である。

Centrino 2を構成するCPUとチップセット

Centrino 2を構成するCPUとチップセット。左上が45nm版Core 2 Duoプロセッサー

 プロセス世代とプロセッサー・ナンバー、内蔵2次キャッシュメモリー搭載量を表にすると、以下のように分類される。

コード名 2次キャッシュ FSB プロセッサー・ナンバー
45nm版Core 2 Duo/Extreme Penryn 6MBまたは3MB 1066、800MHz T9x00、T8x00、P9x00、P8x00、X9x00
65nm版Core 2 Duo/Extreme
通常電圧版
Merom 4MBまたは2MB 800、667、533MHz T7xx0、T5xx0、X7x00
65nm版Core 2 Duo
低電圧版
4MB 800、667MHz L7x00
65nm版Core 2 Duo
超低電圧版
2MB 533MHz U7x00

 Core 2 Duo/Extremeのプロセッサー・ナンバーは、種別を示す英字(T、P、X、L、U)と、4桁の数字からなる。英字は消費電力を示している。



英字は消費電力の違いなどを示す


 Tは「通常電圧版」と呼ばれていて、「TDP」(熱設計時消費電力)は34~35WXはCore 2 Extremeに付く英字で、TDPは44Wと高い。

 Pは、7月の「Cetrino 2 プロセッサー・テクノロジー」発表時(関連記事2)に新たに登場したもので、TDPは25Wの「低消費電力な通常電圧版」(Low-Power Standard Voltage)とされている。Lは低電圧版(TDP 17W)、Uは超低電圧版(TDP 10W)となっている。

 なお、45nm世代は今のところ通常電圧版(T、P)のみが提供されていて、低電圧版や超低電圧版はない。

単体販売されていた45nm世代Core 2 Duoの価格リスト

7月中旬時点での、単体販売されていた45nm世代Core 2 Duoの価格リスト。さすがに同クロックのデスクトップ向けより高い



同じ数字だから、同性能というわけではない


 4桁の数字は、同世代/同カテゴリー(ファミリー)であれば、大きい方が高性能(一般的には=高速)という原則になっている。ただし、ナンバーの大小はあくまで、同じファミリー間での相対的な差でしかない。

 例えばCore 2 Duo U7600(1.33GHz)とCore 2 Duo T7600(2.33GHz)の場合、4桁数字こそ同じだが、処理性能はT7600の方がはるかに高い。一方、消費電力はU7600の方がはるかに低い。

 デスクトップ向けと同様に、ノート向けCore 2 Duoは2次キャッシュの容量が世代によって大きく異なる。65nm世代は4MBか2MB。45nm世代は6MBか3MB内蔵されている。容量が多いほどCPUの処理性能は上がると考えてよい。容量とプロセッサー・ナンバーの関係を、分かりやすく示すと以下のようになる。

型番と2次キャッシュ容量の関係

  • 9x00: 6MB
  • 8x00: 3MB
  • T7x00(一部除く)、X7x00、L7x00: 4MB
  • 5xx0、T7250、T7100、U7x00: 2MB

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