Tシリーズの原点「薄さ」を追求 T77
T77は、上位機よりも一回り小さな液晶ディスプレーを搭載して、本体サイズを小型化したモデルだ。液晶ディスプレーサイズは、T70と同様の3.0インチワイド(約23万ドット)だが、輝度・コントラストを高めた。
T77最大のポイントは、T70の20.7mm、T700の16.4mmよりもさらに薄い、厚さ15mmという薄型ボディーにある。最近では沈胴式ズームレンズ搭載機でも、厚さ20mmを切る製品が登場している。屈曲光学系搭載モデルでもかなり薄い製品はあるが、光学式手ぶれ補正機能や大画面/タッチパネル液晶ディスプレー搭載など、Tシリーズ本来の機能やデザインコンセプトを損なうことなしに、ここまで軽量化できたのは驚異的だ。
前面のレンズカバーと上面だけのボタンという基本的なデザインはT70を継承している。ボディー左右は曲面となっていて、レンズカバーも側面部まで回り込むように成型されている。サイバーショットでは珍しい構造だが、ボディー側面がレンズカバーのスライドレールの一部になることでカバー自体の厚みが減らせる。さらにボディーの強度を補う役割もはたしているようだ。薄いボディーと可動部があるにも関わらず剛性感は高い。