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夏期集中ワンランクアップセミナー

徹底攻略! ハードディスク

2008年08月04日 18時00分更新

文● 池田冬彦、倉田吉昭、MacPeople編集部

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中級編:マスターしたいハードディスクのTips



ハードディスクの換装

手順も難易度も初心者でも問題ナシ

 現在発売されているMac ProとMacBookは、ハードディスクを簡単に着脱できるようになっている。そのため、業者に委託することなくユーザー自身の手でハードディスク(ベアドライブ)を追加/交換可能だ。

 Mac Proの場合は、まずは3.5インチのSATAドライブを用意する。本体の電源を切ったのち、サイドパネルを外して空いているハードディスクのマウンターを取り出す。ここにベアドライブを装着する。しっかりと固定できたら元通りにマウンターをセットするだけで、ハードディスクを最大4台内蔵できる。

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Mac Proのハードディスクベイは引き出し式で、専用の金具に固定して挿入するだけで自動的に信号コネクターも接続される方式だ。最大4基の3.5インチハードディスクを搭載できる

 MacBookの場合は、2.5インチのSATAベアドライブを用意し、これを現在使用している内蔵ハードディスクと交換するかたちだ。まず、本体の電源を落としてバッテリーを外そう。バッテリーが格納されるくぼみの周囲にある金属カバーのビスを、小さなプラスドライバーを使って取り外す。ネジ山が小さいので、精密ドライバーを使うといいだろう。金属カバーを外すと、くぼみの左側にハードディスクが組み込まれているのが見えるはずだ。タブをつまんでそのまま引き出せば、ハードディスクが出てくる。引き出したハードディスクから金属板を取り外し、新しいベアドライブに取り付けたら、元の場所にセットすればいい。あとは、金属カバーを元通りに戻し、バッテリーを装着すれば換装は完了だ。

HDD

外付けドライブにOSをインストールしている場合以外は、換装後にOSのインストール作業から始めなくてはならない。なお、MacBookのハードディスク交換は手順自体は簡単なものの、アップルのサポート外の作業だ


ライブラリを外に増やす

たまり続ける写真データを外付けドライブに移す

 iPhotoに写真を追加していくと、iPhotoライブラリのサイズが増えていき、内蔵ハードディスクの空き容量を圧迫してしまうものだ。こんなときは、外付けハードディスクなどの別ボリュームにiPhotoライブラリを移動するといい。

 方法は「iPhoto Library」を新しい保存場所に移動する、「iPhoto Library Manager」のようなオンラインウェアを使うという2通りがある。前者は、ライブラリの移動後にiPhotoを起動すると、ライブラリの場所を選ぶダイアログが表示されるので、移動先を指定すればいい。次回からは、移動したライブラリを参照して起動する。

HDD

「ライブラリを作成」をクリックして、外付けハードディスクを選びライブラリを作成する。「option」キーを押しながらiPhotoを起動してもダイアログが出る

 後者のオンラインウェアを使う方法には、複数のライブラリを容易に使い分けられるメリットがある。新しいiPhotoライブラリを外付けハードディスクに作成してから、iPhoto Library Managerを起動してツールバーの「Add Library」ボタンをクリック。新たに作成したiPhotoライブラリを指定する。ライブラリを複数作成しておけば、あとは利用するライブラリを選んでツールバーからiPhotoを起動すればいい。これで、それぞれのライブラリからiPhotoを起動させられる。その後はiPhotoを操作して、ライブラリごとに写真を登録しよう。

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外付けハードディスクに作成したライブラリを選び、右上の「Lauch iPhoto」をクリックすると、選んだライブラリでiPhotoが起動する 開発元/Fat Cat Software 種別/フリーウェア http://www.fatcatsoftware.com/


余ったディスクを大容量にして使う

テラレベルも夢じゃないOS標準のRAID機能

 大量のデータを保存したいが、手持ちの外付けハードディスクの空きはどれも足りない。そんなときは、ディスクユーティリティの「RAID」パネルでハードディスクを連結してひとつのハードディスク(JBOD)として設定すればいい。

 まず、連結させたい各ハードディスクのデータをバックアップしておく。そして、「RAID」パネルで「RAIDのタイプ」を「連結されたディスクセット」にセットし、ボリュームなどを追加する。これで、複数のハードディスクを有効に利用できる。

HDD

300GB(実サイズは298.1GB)のディスクと250GB(実サイズは232.9GB)のディスクを連結し、531GBもの容量を持つディスクになった


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(次ページに続く)

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