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最新OSの「クセ」を以前の操作方法に戻す

Leopard→Tiger化計画

2008年08月02日 16時00分更新

文● 月島ツカサ、MacPeople編集部

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Mail

本文中のリンクがうまく区別されない

 メールの本文中にURLやメールアドレスを記載するとき、LeopardのMailはTigerのころに比べて、前後の余計な部分までURLやメールアドレスとして認識してリンクになってしまうことが増えた。これは、住所や電話番号などをアドレスブックに登録する機能の弊害で、バージョン10.5.2で多少改善されたものの、まだ信頼性は低い。

 この問題を避けるには、URLやメールアドレスとして認識してほしい部分の前後にスペースを入れたり、改行するなどで対処できる。なお、署名についても誤認識される可能性があるので、一度自分宛てにメールを送ってチェックしておこう。

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OS X 10.5.2では日付やURLを区別する「データディテクタ」機能が改善されたとあるが、これらの区切り位置についてはまだ間違えることが多い。すき間なく書いてしまうと区別されない場合があるので、リンクとして独立させたい部分は、改行したり前後に半角スペースを入れるとうまくいく


NetInfo Manager

NetInfoマネージャがなくなった

 アクセス権が制限された特定のファイルを操作するときや、特殊なソフトウェアをインストールするときなど、ルートユーザーを有効にしたい場面で「NetInfoマネージャ」は手軽だった。しかしLeopardではソフト自体がなくなってしまい、設定方法がわからないユーザーも多いだろう。

 ルートユーザーを有効にするコマンドはどこにあるかといえば、「ディレクトリユーティリティ」というソフトの「編集」メニューに移動している。

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「ディレクトリユーティリティ」を起動して、左下の南京錠アイコンをクリックし、管理者パスワードを入力。「編集」メニューから「ルートユーザを有効にする」を選択すればいい。ルートユーザー用のパスワードを2回入力すると有効になる

 なお、ルートユーザーはシステムの重要なファイルの編集や削除が可能なので、セキュリティーの観点上、通常は無効にしておくこと。


Input Method

入力ソースの情報をソフトごとに記憶できない

 Leopardでは、Tigerまでの「言語環境」パネルに存在した「入力ソースオプション」がなくなり、書類ごとに異なる入力ソースを切り替えることができなくなった。しかし、「InputSwitcher」というソフトを使うと、限定的だがこの機能を利用できるようになる。なお、この「InputSwitcher」を利用するには、「SIMBL」というプラグイン環境が必要になるので先にインストールしておこう。

icon InputSwitcher
開発元/中川智史
種別/フリーウェア
http://limechat.net/inputswitcher/index_ja.html

icon SIMBL
開発元/Mike Solomon
種別/フリーウェア
http://culater.net/software/SIMBL/SIMBL.php

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Tigerの「言語環境」には、「入力ソースオプション」という項目が用意されていた。「InputSwitcher」を組み込んで起動しておくと、ほぼ同じ機能を利用可能になる。設定画面などはなく、ソフトを起動しておくだけで動作する

 例えば、Aという書類では英語、Bという書類では日本語、Cという書類では中国語で入力していた場合に、書類を開くだけで言語設定を切り替えてくれるのだ。

 ただし、相性の悪いソフトや制限事項もあり、開発者もアップルへの要望を募っている。早急にOSそのものの対応が望まれる機能だ。


Network

サイドバーの「共有」の表示がおかしい

 LeopardのFinderでは、サイドバーの「共有」欄でネットワーク上のMac/PCにアクセスできる。しかし、ネットワーク内に多くのマシンがあるにもかかわらず、なぜか一部のマシンだけ表示されなかったりとおかしな挙動になる。

 実はこのサイドバーに表示される共有マシンは、「すべて」を除いて7個までに限定されているのだ。さらに相手のマシンの接続状況によって、表示されたり隠れたりしてしまう。サイドバーだけを見て「認識されていない」と考えるのは勘違い。確実にマシンをブラウズしたいなら「すべて」からマシンを探そう。

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「共有」欄には7台のマシンしか表示されていないが、「すべて」をクリックすると実際には13台のマシンがあることがわかる。「共有」欄に表示されるのはあくまで一部なのだ


(MacPeople 2008年4月号より転載)


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