Time Machine
メニューバーに状況を表示し、手動バックアップも可能
OS X 10.5.1までのTime Machineは、一度設定したあとはバックグラウンドで自動処理される点が秀逸だが、ユーザーが操作できるのはオン/オフくらいしかなく、融通が利かなかった。しかしバージョン10.5.2では、Time Machineの動作状況をメニューバーで常にチェックしたり、任意のタイミングで即座にバックアップ可能になった。大事な書類を作成した際にすぐにバックアップできるのは便利だ。
Menu Bar
半透明表示のオン/オフ機能を搭載
Leopardの特徴的なインターフェースの代表格は、半透明になったメニューバーだろう。背面のデスクトップピクチャーが透過する様子は、未来的で美しい次世代OSを演出している。しかし、背景の画像によってメニューの文字が見にくくなるこのインターフェースは、一部のユーザーには不評だった。最新バージョンでは透明度を下げるオプションが追加され、Tigerと同様の視認性が復活している。
LeopardをTigerに戻す
新機能は魅力的だが、ソフトが非対応、動作が不安定といった不具合に悩まされているユーザーのために、ここではあえてTigerに戻す方法を考えてみよう。
まず、購入時点ですでにLeopardがインストールされていたMacには、Tigerはインストールできない。これは、初期出荷時より古いOSへのダウングレードをアップルがサポートしていないためだ。つまり、Tigerに戻せるのは購入時にTigerかそれ以前のOSが入っていたMacに限られる。インストールディスクについては、それぞれのマックに付属のインストールDVDはもちろん使える。この条件であれば、マシン付属のインストールDVDを使ってTigerに戻せる。
実際にインストーラーを起動すると「インストール先の選択」で「より新しいバージョンのMac OS Xがインストールされている」という内容のアラートが現れる。そのままではインストールできないため、「オプション」ボタンをクリックすると、「アーカイブしてからインストール」か「消去してからインストール」のいずれかを選択できるようになっている。
ただし、前者を選んでもユーザーとネットワークの設定をそのまま残すことはできなくなっている。残されるのはLeopardのファイルのため、システム関連のファイルにも相違点があるからだ。一応、Leopard関連のシステムファイルやLeopardで作成したファイルは「Previous System」というフォルダーの中に残るが、それをTigerの各フォルダーに戻しても整合性が取れない可能性がある。
結局、Leopard使用時に作成したデータをバックアップし、「消去してからインストール」を選ぶのが最も賢明と言えそうだ。
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