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松村太郎の「デジタルとアナログの間」 第1回

松村太郎の「デジタルとアナログの間」

Micro Presence

2008年08月19日 18時00分更新

文● 松村太郎

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ゲスト●STU研究所 小檜山賢二氏、森田正彦氏

昆虫とデジタル写真


01

Micro Presenceで撮影したゾウムシの一種

 本連載では、テクノロジーやアート、ライフスタイルといったさまざまなものの紹介を通して、タイトルに掲げた「デジタルとアナログの間」について探っていこうと思う。

 今回紹介するSTU研究所・小檜山賢二氏の研究プロジェクト「Micro Presence」の訳は「小さな存在」。普段は意識することのない小さな昆虫を大きく拡大してとらえることで、その構造や存在を顕在化させる作品だ。

 一般的なデジタルカメラで、1カット写真を撮っただけでは、小さな被写体の細部までを明確に写しとることはできない。「Micro Presence」は単なる写真の拡大ではなく、デジタル画像処理技術を駆使し、小さな昆虫の細部まで鮮明に確認できる、今までにない写真なのだ。


(次ページに続く)

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