配線で発生する追加費用が結構高い!?
どっちかというと、苦労したのはアンテナの配線だ。6つのチューナーそれぞれにアンテナケーブルを接続しなければならないため、分配器は不可欠だろう。大量のケーブルも必要だし、電波状態によってはブースターもいるかもしれない。
なんか1万円ぐらいの追加出費がかかりそうだぞ……と、ビクビクしていたが、編集部は電波状態がいいのか、ブースターなしでも受信できた。アンテナケーブルも引越しで落ちていたパーツを加工して自作したので、分配器代のみの出費で抑えられた。
初期化って何? ドライバーの導入に苦戦
次はソフトウェアのインストールだ。なお、今回使用したドライバーは7月30日にリリースされた1.12(GV-MVP/HS、GV-MVP/HX用)というバージョンのもので、マルチチューナー対応はβ段階となっている。マルチチューナー正式対応バージョンとは安定性やパフォーマンスが異なる可能性がある。
GV-MVP/HS、GV-MVP/HX、GV-MVP/HZのドライバーをそれぞれ導入し、次いでアプリケーションソフト「mAgicTV Digital」をセットアップする……といきたいところだが、実はこの順番ではうまくいかなかった。
すったもんだした挙句に行き着いた正解は下記のとおり。
- ドライバーソフトとアプリケーションソフトを先にインストール
- アプリケーションに含まれる「初期化」ツールで各デバイスを初期化
初期化とは、デバイス側に記録された録画履歴を抹消する作業のこと。一度録画を実行したパソコンから別のパソコンにデバイスを移行する際、初期化を行なわないと起動できない。この録画履歴は「ダビング10」を実行するのに必要な情報だ。
もっとも、初期化が必要なのはデバイスがメーカー貸出品だったから。新たに購入したデバイスで複数チューナーを実現する場合は初期化ツールを実行する必要はない。いろいろあったが初期設定が完了し、なんとかmAgicTV Digitalを起動できた。