3DMark Vantage
3DMark Vantageは完全にDirecxtX 10世代の比較となるため、実際のゲームパフォーマンスに直結はしないものの、DirecxtX 10の活用度が高いゲームであれば、一定の傾向を知ることはできるだろう。
グラフで目に付くのはPerfomanceモードのGTX 280(PhysX有効)がズバ抜けていることだろう。価格も9800 GTX+の倍高いだけのことはある、という感じだ。それでもExtremeになるとNVIDIA PhysXの効果は全くなくなり、NVIDIA PhysXが万能というわけでもないことが分かる。
一方、HD4870はGTX260とほぼ互角、そしてHD4850は9800GTX+といい勝負をしている。価格的にも近い製品同士だが、DirectX 10世代のパフォーマンスでも拮抗しており、あとはグライフィックスカードの付加価値と価格が選択の肝になりそうだ。
3DMark06
NVIDIA PhysXに対応せず、主にDirectX 9世代のパフォーマンスを見る3DMark06総合スコアだが、ここではHD4870の健闘が目立っている。価格的に1.5倍以上するGTX 280に迫っており、価格的にライバルであるGTX260を置き去りにしている。ただ高負荷になるとメモリサイズが効くのか、GTX280はHD4870をやや離しており、ハイエンドの面目躍如といったところ。とはいえ、コストパフォーマンス面でHD4870に軍配が挙がるのはご存じの通りだろう。
一方、HD4850は標準設定だと9800GTX+に遅れを取るものの、高負荷になるとほぼ肩を並べるパフォーマンスを発揮しており、価格を考えてもHD4850の優秀さが光る。
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