意外とポジティブにとらえている
── 津田さんとしてはこうした流れに満足していますか?
津田 もちろん100%満足はしていませんよ。著作権法三十条縮小(ダウンロード違法化)の問題も残っていますしね。ただ、あれも今議論が盛り上がってきているフェアユースが著作権法に導入されるなら、ダウンロード違法化の弊害も随分減るだろうな、とも思ってます。
今後文化庁が著作権者だけでなく、消費者やメーカーも含めて総合的に著作権行政をやっていくように方針を転換してくれるのであれば、この混乱した3年間の議論は決して無駄じゃなかったと思います。
── ちなみに津田さんがTwitterで取り上げてネットの一部でも話題になった、実演家著作権隣接センターの会報誌に掲載された文化庁著作権課課長のコラム(関連PDF)については、どう思っていますか?
津田 著作者へのリップサービスが含まれていると思いますが、それを考慮しても権利者に寄りすぎの内容で、あれはちょっと不注意だったんじゃないかと思いますね。今までの文化庁のスタンスを非常によく象徴しているという点で、ああいうものが表に出たことには意味があったのかなとは思いますけど。
筆者紹介──津田大介
インターネットやビジネス誌を中心に、幅広いジャンルの記事を執筆するジャーナリスト。音楽配信、ファイル交換ソフト、 CCCDなどのデジタル著作権問題などに造詣が深い。「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」や「インターネット先進ユーザーの会」(MiAU)といった団体の発起人としても知られる。近著に、小寺信良氏との共著 で「CONTENT'S FUTURE」。自身のウェブサイトは「音楽配信メモ」。














