コミケ・ワンフェス直前対策！「俺」流コスプレ撮影術 第2回

コミケ・ワンフェス直前対策！「俺」流コスプレ撮影術

カット#02　視野と心は広くあれ！男をタタせるレンズ選び！

等身大ポスターでピントの深さを掴め！

　さて我々マニアの多くにとって困った問題がある。人生勝ち組のマニアであれば、彼女や奥さんなど写真を練習するのに格好のモデルになる女の子を調達できる。が、しかしっ！　筆者をはじめとした多くのマニアは、モデルを調達できないのである！

　カメラはあってもモデルなし！　げ～ん！

　筆者の友人は、人間がダメなら動物がいる！と息巻いて休日に動物園に行っていたが、檻の中だったり、俯瞰の写真しか撮影できない高台からしか見られず嘆いていた。なにより困ったのは、人間とサイズが違うし、4本足で歩くため肝心の立ち位置の練習ができないというのだ。
　そこでオススメしたいのが、等身大ポスターやタオル、抱き枕などの“俺の嫁”であるっ！　これなら部屋に必ずあるでしょ？　俺の嫁が何人もいる場合は、グループショットの練習にも便利だ。
　ただ、ここでは屋外の撮影なので、ジェネオンエンターテインメントさんのご協力により、風でも吹き飛ばない立て看板を利用している。
　まず練習したいのは、嫁をひとり置いて全身、ウェストアップ、バストアップ、顔アップの練習だ。

ここでは全身を撮影する場合と、バストアップを撮る場合で、どれだけレイヤーさんによればいいのか？という感覚をつかんで欲しい (C) STP・タツノコプロ／むぎむぎ団

　ここでは「ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて」の小麦ちゃんにお手伝いしてもらった。ギャグ満載のアキバ系美少女が暴れまわるDVDは絶賛発売中！
　次は一夫多妻制をとっているマニアにしかできないが、2、3人の嫁を並べたグループショット。以外にグループでいるレイヤーさんも多いので、グループショットのシミュレーションもしておこう。

2、3人のグループなら縦位置で撮影した方が、より大きくレイヤーさんを写る。いろんな角度から撮影して、感覚をつかんでみよう！ (C) RRR・富士見書房／メイドキングダム (C) minori／「ef」製作委員会 (C) 大和田秀樹・角川書店／「大魔法峠」製作委員会

　なおここでは、「仮面のメイドガイ」のなえかちゃんとフブキさん、「ef - a tale of memories」のみなさん、そして「大魔法峠」の田中 ぷにえちゃんにモデルになってもらった。「仮面のメイドガイ」は大爆笑！絶賛DVD発売中！　「ef - a tale of memories」は第1期のDVDが絶賛発売中！　そして第2期の製作が決定した！　「大魔法峠」は肉体派爆笑格闘萌えアニメでDVD絶賛発売中である！
　なお、こんな練習はしなくてもいい！　っつーかキミは何を考えているのだっ！

がんばれば撮れそうな気もするが…… (C) 大和田秀樹・角川書店／「大魔法峠」製作委員会

　さらに嫁を5、6人をならべてのグループショット。ここまでくると、横位置で撮影した方が収まりがいい。

レギュラーキャラが5、6人で集まっているレイヤーさんも結構見かけるので、横位置の練習もしておこう。ののさん可愛いよ、～ののさん♪ (C) RRR・富士見書房／メイドキングダム (C) 大和田秀樹・角川書店／「大魔法峠」製作委員会 (C) STP・タツノコプロ／むぎむぎ団 (C) HIQO-SOFT・ACG／よつのは製作員会 (C) minori／「ef」製作委員会

　ここではさらに「よつのは」の猫宮 ののちゃんと、「ナースウィッチ小麦ちゃん マジカルて」の小麦ちゃんにモデルに加わってもらった。「よつのは」は、榊原 ゆいさん演じるののにハァハァしながら大絶賛DVD発売中！まったり萌えろ！
　え？　宣伝っぽい？　コスプレの撮影はキャラへの愛だ！　キャラを知らずして愛はないのである！
　詳細はカット#03でお届けするが、カメラに慣れている読者は、手ブレしない最低シャッタースピードを、この撮影でつかんでおくといい。1/200秒からスタートしてみて、除々にスローシャッターへ、1/30秒でもブレないぐらいまで練習しておけば、本番では最低シャッタースピードを1/60秒あたりに設定してもいいだろう。
　さらにこちらも詳細はカット#03で説明するが、看板を縦に並べて、絞りによってどのぐらいのボケるかの実験をしてみるといい。

等間隔て嫁を立て（写真は1.5m間隔）、絞りとピント深さを知っておこう！　絞りを大きな値にしたりズームを広角側にすると手前から奥までピントが合う（写真左）。逆に絞りを小さな値にして望遠よりにすると奥がぼけるという効果が出る

　望遠側にするとボケの度合いが強まるので、コスプレの撮影現場とおなじ最大広角側にして、絞りを22、16、11、8、5.6、4と開いていき、ピントの深さを知っておくと便利だ。
　あまりに絞りを開いてしまうと、グループショットで前列と後列にレイアウトした場合、前列もしくは後列にしかピントが合わず、もう一方がボケてしまったりする。事前に絞りによるピントの違いを体験しておけば、本番ではレイヤーさん全員にピントが合っている写真を撮れるだろう。
　なお撮影時には、いちいちシャッタースピードや絞りをメモしなくてもいい。撮影時にはExifという撮影情報が画像の中に埋め込まれるので、カメラの付属のビューアソフトなどを使うと、絞りやシャッタースピードなどの情報を画像と合わせてみることが可能だ。さらにピントをチェックする場合は、原寸大表示してチェックすること。多くのビューアは画面内に収まるように画像を縮小表示してしまうので、細かい部分のチェックができないのだ。

この画面はキヤノンのユーティリティソフト。赤く囲った部分に撮影時のデータが表示されている

　室内での撮影は日光での撮影と違うため、ベストなのは公園などに嫁を連れて行きお日様の下での撮影。とはいえ、

　不審者として通報されないように！

　周辺住民に見つからない寂れた公園を探してみよう！

(次ページへ続く)