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ホームユースから小規模オフィスまで

利用シーンに合わせて選ぶネットギアのNAS

2008年07月24日 11時00分更新

文● ネットワークマガジン編集部

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DLNAに対応した家庭向け新シリーズ

NAS
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左から「ReadyNAS Duo」、「ReadyNAS NV+」

 昨今、SOHOや部署単位、家庭でのバックアップ手段として注目されているのがNASだ。SMB(Small and Medium Business)向けの製品を中心に販売するネットギアも、このNASをラインナップに加えている。

 今回紹介するのは、同社がメインターゲットとする小規模ビジネスに最適な「ReadyNAS NV+」と、ReadyNAS NV+で培った技術を活かし、家庭での使用を考慮した「ReadyNAS Duo」だ。同社のNASは、高機能でありながらも管理に特別なスキルを必要としない配慮がなされている点が特徴である。

 ReadyNAS Duoはボックス型の形状で、3.5インチのSATA/SATAⅡのHDDを2台搭載可能。ディスクの冗長化にはミラーリング(RAID1)を採用。さらにネットギア独自の「X-RAID技術」によって、搭載したHDDの台数に合わせて自動的にRAIDを構成するため、設定の手間がかからない。家庭向けとはいえ、十分な障害対策機能を持つ。

 このほか、家庭向けNASならではの機能として、DLNAに対応している点にも注目だ。DLNA対応のメディアプレーヤなどの機器があれば、PCなしでNAS内の各種メディアを再生できる。また、アドオンによる拡張機能があり、標準で写真共有のための「ReadyNAS Photos」などを搭載する。

 ほかにも電源が入ったままでHDDの入れ替えが可能なホットスワップ機能や、UPS(無停電電源)の監視など、エントリモデルでありながら機能面ではワンランク上の製品に劣らない。

小規模ビジネスには信頼性のあるNASを

 中小規模の企業やSOHOといった小規模ビジネスにおいても、NASの対障害性能は重要だ。また、こうした用途ではラックマウントタイプの機器を設置することが難しい。このような場合は、デスク上に置けるボックス型のReadyNAS NV+が最適だ。

 ReadyNAS NV+はHDDを4台搭載する。同機もX-RAID機能により、搭載したHDDの台数に合わせて自動で最適なRAIDを構成する。たとえば、3台以上のHDDを搭載した場合、データとエラー訂正用のパリティを分散して保存するRAID5を自動で選択し構成する。そのためRAIDにあまり詳しくない人でも安心して使用できる。

 もちろんホットスワップ機能もあり、UPSも接続可能だ。ネットワーク上の ユーザーやマシンの管理に用いるActive Directoryに対応するなど、ハイエンドサーバと同等の機能を搭載する。また、バックアップソフトの「EMC Retrospect」をWindows/Macintosh用にそれぞれ5ユーザーぶん同梱しており、別途用意する必要がない。

 最後に、万が一に備えたサポート体制が標準で付属している点を評価したい。業務で使用するNASだからこそ、こうしたサポートは重要だ。特にReadyNAS NV+はHDDも含めて5年間の保証期間を設けており、このクラスでは珍しい。また、365日の電話相談を受け付けており、急なトラブル時にも心強いサービスである。

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表 ReadyNASシリーズ店頭実勢価格

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