CPU性能は大幅に向上
CPUがAtom N270(1.60GHz)に変わったのにも注目だ。Celeron Mの従来機も、C7やGeode搭載のライバル機に比べてパフォーマンスが良かったが、今回はさらなる向上が感じられる。
PCMark05のベンチマークと、iTunesによるMP3のエンコード時間を従来機と比較したところ、次のような結果になった。
機種名 | Eee PC 901-X (Windows XP SP3) |
Eee PC 4G-X (Windows XP SP2) |
---|---|---|
PCMark05のCPUスコア ※数字が大きいほど良い |
1489 | 964 |
7曲(約30分)のWAVEファイル をMP3(192Mbps)に変換 |
4分49秒 | 6分23秒 |
※空き容量の関係で、Eee PC 4G-XにSP3パッチを当てることができなかった。厳密な比較ではない点をご留意いただきたい
どちらのテストでも大幅に向上しているのが分かる。ニコニコ動画の「弾幕」状態はもちろん、DVD動画もコマ落ちせずスムーズに楽しむことができた。
実際の利用を想定して、iTunesでMP3を再生し、IEのウィンドウを5つ立ち上げながら、付属のワープロソフト「Star Suite Writer」でテキストを打ってみた場合でも、CPU使用率は25%程度におさまった。
SSDの容量は増えているが……
従来機の多くのユーザーが苦しめられた4GBのSSD。12GBになったことを喜びたいところだが、実はCドライブの容量は4GBのままで、Dドライブとして8GBのSSDをもう一台増設しただけだ。
Cドライブの空き容量は出荷時で1.36GB(SP3パッチ適用済み)。ソフトによってはCドライブ以外にはインストールできないものも存在するので、やはりこれでは心許ない。せめてCドライブを8GBにしてもらいたかったところだ。
とはいえ、SSDがもう一台増設されたことには、容量以上のメリットもある。SDメモリーカードをDドライブとして利用するより、内蔵SSDカードのほうが速度面で有利だからだ。