ビズソフトは、中小企業向けの会計ソフトなど3製品の無償アップデートプログラム「Service Pack 1」(SP1)を11日から配布する。対象となるのは、「ビズソフト会計 2008」「ビズソフト青色申告 2008」「ビズソフト経理ナビ 2008」。同社の保守契約ユーザーを対象に、インターネット経由で配信する。
SP1で強化された主な機能は、「勘定奉行とのデータ連携」「マスターデータのインポート・エクスポート」「印刷レイアウト変更機能」(以上、経理ナビ)、「経理ナビとの連携」(会計、青色申告)など。加えて、経理ナビと会計では、月額課金制の有償オプション機能も同時にリリースする。
会計で新たに提供されるオプションは、「キャッシュ・フロー計算書オプション」。会計データを利用して、半期・四半期・月次といった単位でキャッシュ・フロー計算書を作成できる機能だ。間接法と直接法の2つの計算方法に対応しており、実際の入出金との差額を調整したり、メモを書き加えることも可能。利用料金は月額420円となる。
経理ナビでは、「名刺管理オプション」を提供する。スキャナで取り込んだ名刺をOCR処理でテキスト化し、経理ナビの得意先マスター情報として登録できる機能で、登録したデータは請求書発行時などに使える。また、名刺データを同社のサーバにアップロードし、携帯電話から閲覧する機能も持たせた。料金は月額420円。
無償で使えるWebサービスも開始
ビズソフトは、今回のSP1および有償オプションのリリースのほかに、今後、同社の保守契約ユーザーを対象に、ブラウザのみで利用できる無償のWebサービス「ビズソフトビジネスツール」を提供するとも発表した。
第1弾は「スケジュール管理」「メッセージ機能」で、いずれも5ユーザーまで利用できる。同様のWebサービスは有償/無償を問わずすでに多数あるが、新サービスは同社のソフトウェア製品と共通のUIを採用し、使い慣れた画面で操作できるようにした。今後も、ソフトウェア製品を補完するものとして、新サービスを順次、提供していく計画とのこと。