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HP m9380jp/CTは、安い、選べる、高性能が特徴

2008年07月09日 14時00分更新

文● 小林 久/トレンド編集部

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 一般的になったメーカーのCTO販売だが、実際には選択可能な構成の自由度が低かったり、ハイエンドに行くにしたがって割高感が増すといった不満を感じることが多い。

「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」

「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」に24インチディスプレー2台を組み合わせたところ。かなり壮観



なんと! カスタマイズ2600万通り


 そんな常識を覆す製品として、日本ヒューレット・パッカードが9日に発表したのが「HP Pavilion Desktop PC m9380jp/CT」。2600万通りを超す細かなカスタマイズメニューを用意し、価格も(メーカー製はもちろん)同一構成のホワイトボックスより安価にしたデスクトップ機である。

HPバタフライドア

観音開きとは逆の向きに開く「HPバタフライドア」。右側のベイには3.5インチHDDカートリッジ。扉の上の部分には2.5インチHDDを収納するためのポケットを用意する

 m9380jp/CTは、Micro ATX規格に準拠したミニタワー筐体を採用。本体はピアノブラックを基調にしており、HP Imprintによる砂紋柄のエンブレム、ブルーLEDのインジケーターなども使用した高品位なデザインとなっている。正面のインターフェース部分を2枚のフタで隠せる「HPバタフライドア」や、専用HDDカートリッジを収納できるドライブベイも装備した。

 また、電源を押しやすい上部に配置、フロントべゼル部分にあるボタンを押すだけで、簡単にバックアップが取れる機能を持つほか、デュアル無線LANアンテナの内蔵も可能になっている。

 本体には従来からある2.5インチのHPポケット・メディア・ドライブ(最大250GB)に加え、3.5インチのHPパーソナル・メディア・ドライブ(最大1TB、SATAタイプ)の収納も可能になった。内蔵の最大2TB HDDにこれらを組み合わせれば、最大3.25TBの容量を積める。

 ビデオテープを交換する感覚で、HDDを出し入れできるため、録画したテレビ番組のアーカイブやバックアップ用途などに便利だ。メディア・ドライブのケースにはUSB端子も用意されており、他のパソコンとケーブルで接続できる。そのため、ノートパソコンとのデータ共用や買い替え時のデータ移行などもカンタンだ。


メディアドライブ

HPパーソナル・メディア・ドライブ(最大で1TBが用意されている)

内部

側面から見たところ。



標準でもクアッドコア


 スペック面では、インテルのCore 2 QuadとNVIDIA 9シリーズを標準搭載。2層書き込みに対応したBDドライブや2台目の光学式ドライブの選択、ピクセラ製地上デジタルチューナーの選択(8月以降)なども可能となっている。また、同社の個人向けパソコンでは初めて、出荷時からRAIDの構成が選べるようになっている。生産は東京・昭島市にある自社工場で行なう。

 価格はCore 2 Quad Q6600(2.4GHz)、1GBメモリー、160GB HDD、DVDスーパーマルチドライブ、GeForce 9500GS(512MB)、Windows Vista Home Premium(SP1)といった最小構成で7万9800円から。

 また、45nmプロセスのCore 2 Quad Q9450(2.66GHz)、4GBメモリー、500GB HDD、GeForce 9800GT(1GB)、クリエイティブメディアのX-Fi Xtream Audioを搭載した「ファイナルファンタジー XI推奨認定モデル」でも12万9990円となる。ともに発売は7月22日。



5万円台の24インチワイドディスプレーも


 本体と合わせて、輝点ゼロ保証に対応した液晶ディスプレーも発表となった。「HP w2448hc 24インチワイド液晶モニタ」(5万9850円)と「HP w2228h 22インチワイド液晶モニタ」(3万9900円)で、いずれも本日から発売する。輝点ゼロ保証とは、標準保証期間内に液晶パネル上に「輝点」(常時点灯するドット)が1つ以上、または「黒点」(常時黒色)が6つ以上発生した場合、サポートが受けられるサービス。

 24インチタイプは1920×1200ドットのWUXGAパネルを採用。コントラスト比1000:1(ダイナミック時3000:1)、応答速度5ms(3ms中間色域)、輝度400cd/m2というスペック。アナログRGB、DVI-Dのほか、HDMI端子も装備。USB3ポートのハブや130万画素のカメラ機能も用意する。色域がNTSC比で92%と広い点も特徴。

 22インチタイプは1680×1050ドット(WSXGA+)で、コントラスト比1000:1(ダイナミック時3000:1)、応答速度5ms(3ms中間色域)、輝度300cd/m2。色域は72%。こちらもアナログRGB、DVI-D、HDMI端子、USB2ポートハブ機能を装備する。


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