オープンではないiPhoneの開発環境
iPhoneに対応しない最大の理由は、iPhoneのライセンス条項が障害となるためだ。
アプリケーション1つにしても、アップルがApple Storeで販売するもの以外は使えない現在の状況を、John Lilly氏は「iPhoneはウェブではない」と批判しているのだ。これは、ウェブはオープンなプラットフォームであるはずなのに、iPhoneはオープンではないという意味であろう。
アップルはiPhone向けのウェブブラウザーやJavaの実行環境などの開発が(ライセンス的な問題で)できない理由を、「主にセキュリティー上の問題」としている。
Mobile Firefoxのプラットフォームは?
ところで、Mobile Firefoxはタッチスクリーン専用のブラウザーとなるのだろうか? 答えはノーである。Mozilla Japan ビジネスディベロップメント アジア担当のゲン・カナイ氏によれば、「タッチパネルとキー入力のいずれでも使いやすいように設計しております」とのことだ。
そのほかMozilla Wiki(http://wiki.mozilla.org/Mobile)では、アドオンへの対応やセキュリティー関連機能などの実装が表明されおり、デスクトップ並みのウェブ体験を実現することを目指しているという。