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BDレコ購入指南 ― 第7回

個性で選ぶBDレコ、シャープ&三菱編

2008年07月09日 17時00分更新

文● 鳥居一豊/AVライター

自動録画に自動チャプター。シンプルなのに機能は充実

 現在発売中のBDレコーダーで、多機能・こだわり派と言えばやはりソニーだ。しかし三菱も負けてはいない。特に映像編集機能に関しては、ソニーとほぼ同等の実力を備えている。

 最もありがたいのが、自動でCMと本編をチャプター分割する「オートカットi」。これは、録画時に本編とCMの切り替わりを検出し、チャプター分割を行なうものだ。しかも自動でプレイリストも作成してくれるので、余計な操作をせずに本編、またはCMだけを連続的に再生できる。

オートカットi安心型と発掘型
設定画面での、「オートカットi」の設定。あらかじめ「本編のみ再生」「CMのみ再生」を選択しておく「おすすめ自動録画」の設定画面。普段よく見る番組を録画する「安心型」と、関連する番組を探して録画する「発掘型」が選べる

 CM検出の精度はかなり優秀だが、やはり確認やちょっとした修正は必要。それでもBDなどへのダビングをよく行なう人には非常にありがたい機能だ。設定メニューから一度設定を済ませてしまえば、いつも自動的にチャプター化を行なってくれる。

サブメニューハイライト再生中
「オートカットi再生」や「ハイライト再生」は、番組リストのサブメニューから選択できる「ハイライト再生」中の設定画面。番組の盛り上がりを解析したグラフの黄色ラインを上下するだけで、再生時間を自由に調整できる

 このほかにも、ユーザーの嗜好を学習して自動で番組を録画する「おすすめ自動録画」や「ダイジェスト再生」、「楽曲再生」といった短時間で番組を視聴できる機能も備えている。

 ただし、こうした機能を使うためには前述の「液晶グット楽リモコン」ではなく、標準のリモコンを使う必要がある。使い慣れていないと煩雑さ感じる部分だが、快適なテレビ視聴のための機能という点ではメリットの方が大きいだろう。

画質・音質にもしっかりとこだわった作り

 HDD/DVDレコーダーの実績が今ひとつ奮わなかったせいか、どうも一般の人は「三菱のレコーダー」に関しては疑問符がついてしまうのが著者としてはかなり残念な点だ。

 三菱のS-VHSビデオデッキと言えば、切れ味鋭い高解像度の映像が自慢で、熱心な愛好家も多かった。その画質・音質へのこだわりが本機ではしっかり復活している。個人的にはこれが何よりも嬉しかった点だ。

 放送をそのまま録画するDRモードの画質は、ハイビジョン映像の高精細感を意識しており、かなり精密だ。反面、ソースによっては撮影時のノイズが目立ちやすくなるので、必要に応じてノイズリダクションを使う必要も出てくる。

 逆に、長時間モードのMPEG-4 AVC録画では、ディテール再現をややソフトにし、見やすい映像にしているように感じられる。

DRモードAEモード
オリジナル映像は、かなりの高精細な表現となる。そのぶん、水面のさざ波部分に表れるMPEGノイズなどもわりと目に付きやすいAEモードに変換すると、全体に映像がややソフトになっているように見える。MPEGノイズの発生も確認できるが、静止した部分との解像度的な落差が少ないため、違和感はあまり感じない

 この映像処理は、特にビットレートの低いAEモードではどうしてもノイズが発生するため、ある程度の高精細さを犠牲にしてでも見やすい映像にしているのが理由だろう。こうした配慮は実によく考えられている。

 画質にこだわるAVマニアはDRモードで高精細な映像を楽しみ、より多くの番組を録り貯めたい人は見やすい映像で映像を楽しめるわけだ。

 そして、音質面ではヘッドホンサラウンド機能がうれしい。これは同社のオーディオ機器ブランド「ダイヤトーン」の音響技術を採用したもので、効果もなかなかのものだ。

 5.1chシステムと比べると音の広がりはややコンパクトになってしまうが、後方の音もしっかりと再現され、ヘッドホンとは思えないサラウンド音場が楽しめる。深夜の映画鑑賞などにはかなり役立つ機能と言える。

【まとめ】 カンタン操作で画質もGOOD! 「らくらくキレイ」な高級入門モデル

 便利機能を豊富に搭載しながらも、「液晶グット楽リモコン」の採用で、日常的な基本操作を簡単に行えるようにした工夫がユニークで、初心者から多機能を求めるユーザーまで幅広く使えるモデルだ。そして、画質・音質といった面でもかつての三菱電機らしいこだわりをしっかりと感じさせてくれる。

 総じて実力はかなり高く、先行する他社のモデルにも十分対抗できると思う。あえて言えば、操作メニューがややクラシックで、番組表や録画リストがやや見づらいところが気になった。「液晶グット楽リモコン」だけですべての操作が行なえるようにするなど、思い切った操作性の改善に期待したいところだ。

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