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全チャンネル録画機「SPIDER zero」のツボ

2008年07月07日 16時00分更新

文● チバヒデトシ

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でも、ちょっと改善してほしいところも


 このように画期的な機能を数多く備えたSPIDERだが、手放しにいいところばかりではない。最後に、物申したいところも列挙しておこう。


デカイ!

 2.5TBのHDDを搭載しているだけあって、筐体がでかく、重量も15.4kgある。ちょっとしたサーバーマシンやワークステーションと同じぐらいと思っていいだろう。

リモコン受光部

リモコン受光部は本体前面のロゴ近くにあるが、これを隠さないよう設置するのが意外と大変だ。無線リモコンの採用が切望されるところ

 ファンや電源ケーブルの位置の関係で、設置は縦置きが基本。リモコンの受光部が本体前面(ロゴの付近)にあるので、机の下などに隠して置いたり、部屋の空きスペースに寄せて置いたりするのもちょっと難しい。利便性を考えれば、Bluetoothなど無指向性のリモコンが欲しいところだ。ネットワークへの接続が有線のEthernetのみなので、この点でも設置場所を選んでしまう。ぜひ、無線LAN対応をお願いしたい。


うるさい!

背面のファン

SPIDER zeroは3基のファンを搭載している。安定した動作のためにはいたしかたないところだが、やっぱりうるさいのも事実である

 ファンがうるさい。なにしろ24時間休まず録画しているので、熱によるトラブルが起こりやすい。そのためファンが常にまわりっ放し。とても寝室などには置けない。ファンの音を気にせず、うっかりSPIDER zeroの設置場所で寝てしまっても、低周波で目が覚めてしまう可能性大だ。


地デジ対応でない

 これはハイビジョンではなく、SD画質で保存されるため止むを得ない部分だ。1920×1080ドットのデジタル放送を見慣れた目には、720×480ドットの解像度では少々もの足りない。画質で言えば、一昔前のVHSやS-VHSに近い印象。記録するビットレートも標準で3Mbps(最大でも4Mbps)と低いので、圧縮による荒れもかなり目立つ。

 記録時間は短くなるが、個人的には最高画質の4Mbpsでの保存がベストだと思う。さらに地デジ対応という課題も出てくる。SPIDER zeroは地デジ放送に対応していない。アナログ放送は2011年で終了してしまうので、3年後には使えなくなってしまう。今後、2011年に向けてアップグレードパスなども検討されるようだが、少なくとも現時点では地デジ対応ではない。この点は要チェックだ。

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